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三島由紀夫

祥伝社新書 299 ガリマール新評伝シリーズ

出版社名 祥伝社
出版年月 2012年11月
ISBNコード 978-4-396-11299-8
4-396-11299-8
税込価格 968円
頁数・縦 316P 18cm

商品内容

要旨

本書の意義とは、生身の三島を知らない若い世代―再生産されつづける多種多様な三島のイメージに混乱し、どのようにこの作家を理解していいかわからずにいる世代―に、外国人の目を通した、余計なバイアスのかかっていない三島像を伝えることができる点である。意識するしないにかかわらず上の世代が捕われていた、同時代人としての三島に対する複雑な感情、そういったものとは無縁の世代によって今後は新たな理解と解釈がもたらされることになるだろうが、この作家の全体像をある程度ニュートラルな形で提示する本書は、三島研究の格好の入門書となりうるに違いない。

目次

ねじれた生い立ち
「美」と「恍惚」と「死」の三位一体
戦争の日々
戦後の彷徨
仮面を脱ぎ捨てて
肉体の改造
「美しきもの」の破壊と創造
映画と愛国
菊と刀
写真、自己演出、神経症
ノーベル文学賞
ペンと剣をもつ作家
遠ざかる幻影
無言の別れ
豊饒の海
市ケ谷の悲劇

おすすめコメント

本書はフランス人ジャーナリストがまとめた三島由紀夫の評伝。三島の知人の周辺取材と時代背景、作品のあらすじなども適宜紹介。これ一冊を読めば三島の生涯と作品、その思想と行動のすべてが分かる!

出版社・メーカーコメント

フランス人の目から見た“ミシマ”の生涯と作品 ゴンクール賞受賞の女流伝記作家による本格評伝  余計なバイアスがかかっていない三島の実像 本書の意義とは、外国人の目を通した、余計なバイアスのかかっていない三島像を伝えることができる点である。 同時代の世代が捕われていた、三島に対する複雑な感情、そういったものとは無縁の世代によって、今後は新たな理解と解釈がもたらされることになるだろうが、この作家の全体像をある程度ニュートラルな形で提示する本書は、三島研究の格好の入門書となりうるに違いない。(訳者のことば)  ■フランス人の三島伝を、日本人が読む意味〈訳者あとがきより〉 本書の意義とは、生身の三島を知らない若い世代──再生産されつづける多種多様な三島のイメージに混乱し、どのようにこの作家を理解していいかわからずにいる世代──に、外国人の目を通した、余計なバイアスのかかっていない三島像を伝えることができる点である。 意識するしないにかかわらず上の世代が捕われていた、同時代人としての三島に対する複雑な感情、そういったものとは無縁の世代によって今後は新たな理解と解釈がもたらされることになるだろうが、この作家の全体像をある程度ニュートラルな形で提示する本書は、三島研究の格好の入門書となりうるに違いない。

著者紹介

ルシュール,ジェニフェール (ルシュール,ジェニフェール)   Lesieur,Jennifer
1978年生まれ。ジャーナリスト。2008年、アメリカの作家ジャック・ロンドンのフランス語による初の伝記を発表し、ゴンクール賞伝記部門を受賞
鈴木 雅生 (スズキ マサオ)  
1971年生まれ。東京大学文学部卒業。パリ第四大学博士(文学)。現在、学習院大学文学部フランス語圏文化学科准教授。ル・クレジオ『地上の見知らぬ少年』の翻訳(河出書房新社、2010)で第16回日仏翻訳文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)