• 本

日本語の近代 はずされた漢語

ちくま新書 1062

出版社名 筑摩書房
出版年月 2014年3月
ISBNコード 978-4-480-06767-8
4-480-06767-1
税込価格 880円
頁数・縦 254P 18cm

商品内容

要旨

江戸期までの日本語は、日本の固有語である和語と、中国語から借用した漢語とが緊密に結びついて形成されてきた。そこでは、訓を媒介にして漢語の意味をとらえるシステムが働き、漢語が日本語にとっての「公性」を支えていた。しかし、日清戦争頃を境目として、使用する漢字を減らし、漢語をいわば「はずす」ような動きが起こった。近代国家へと変貌を遂げる過程で、日本語が初めて経験する人為的なコントロールとは?明治期の小学校教材を通してその全貌を追う。

目次

序章 明治期の日本語
第1章 『小学読本』前夜―和漢洋の成立
第2章 『小学読本』の時代―和漢洋の形成と定着
第3章 和語と漢語と
第4章 漢字から仮名へ―和漢洋から和洋へ
第5章 現代への問題提起

著者紹介

今野 真二 (コンノ シンジ)  
1958年神奈川県生まれ。86年早稲田大学大学院博士課程後期退学。高知大学助教授を経て、清泉女子大学教授。専攻は日本語学。2002年『仮名表記論攷』で金田一京助博士記念賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)