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作者の図像学

ちくま学芸文庫 ナ15−2

出版社名 筑摩書房
出版年月 2008年11月
ISBNコード 978-4-480-09176-5
4-480-09176-9
税込価格 1,100円
頁数・縦 206P 15cm

商品内容

要旨

たしかに作者は昨日死んだのだ。しかしそれならば、肖像の向こう側からこちらを見つめているのは誰なのか。それは作品の特異な潜在力であり、作者ではなく作者のイメージなのである。作品にとりついた幽霊のような作者のイメージ、その眼差しは、作者の「死後の生」がその「生前の死」でもあること、「作者の死」が今なお進行中の、永遠に清算不可能な、つねに到来する出来事でありつづけていることを示している。現代思想の旗手が、ゲーテ、バルザック、フローベール、プルースト、ボルヘス、川端康成…など、十五枚の肖像をめぐって展開する作者のイコノグラフィー。

目次

作者自身の肖像
十四の肖像(作者の幽霊
写真、シャク蛾
幼年期
「“言葉”の深い統一」
いらだつエクリチュール
移行
書斎の中の仮面
不安定な均衡
銘=登録なきエクリチュール
ジャンルのパロディ ほか)

著者紹介

ナンシー,ジャン=リュック (ナンシー,ジャンリュック)   Nancy,Jean‐Luc
1940年生まれ。ストラスブール大学名誉教授。「共同性」を起点に、思想・宗教・芸術を縦横に論じる
フェラーリ,フェデリコ (フェラーリ,フェデリコ)   Ferrari,Federico
1969年生まれ。イタリアの哲学者・美学者
林 好雄 (ハヤシ ヨシオ)  
1952年生まれ。東京大学仏文科卒業。駿河台大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)