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新編普通をだれも教えてくれない

ちくま学芸文庫 ワ5−3

出版社名 筑摩書房
出版年月 2010年2月
ISBNコード 978-4-480-09270-0
4-480-09270-6
税込価格 1,430円
頁数・縦 350P 15cm

商品内容

要旨

「普通」とは、人が生きていく上で本当に拠りどころとなること。ところが今、周りを見渡してみても、そんな「普通」はなかなか見出せない。私たちが暮らす場も大きく変わり、人と人との結ばれ方も違ってきた。自由で快適で安全な暮らし。それが実現しているようでその実、息苦しい。時として私たちは他人を、そして自らを傷つける。一体、「普通」はどこにあるのか?この社会の「いま」と哲学的思考とが切り結ばれる珠玉のエッセイ集。

目次

1 普通をだれも教えてくれない―人生のベーシックス
2 ひとは日付に傷つく―神戸児童虐殺事件と阪神大震災
3 からだが悲鳴をあげている―パニック・ボディ
4 ずっとこのままだったらいい―干上がる私的な空間
5 街が浅くなった―都市の肌理
6 思いがとどくだろうか―ホスピタリティについて

著者紹介

鷲田 清一 (ワシダ キヨカズ)  
1949年、京都市生まれ。1977年、京都大学大学院文学研究科博士課程修了。大阪大学大学院文学研究科教授を経て、大阪大学総長。専攻は哲学・倫理学。1989年『分散する理性』(のち『現象学の視線』に改題)(講談社学術文庫)と『モードの迷宮』(ちくま学芸文庫)でサントリー学芸賞を、2000年『「聴く」ことの力』(阪急コミュニケーションズ)で桑原武夫学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)