チームのために、自分は何ができるのか。そのために、どんな準備が必要なのか。メジャーリーガーとして円熟期を迎えながら、今なお「個人記録よりチームの勝利」にこだわり続ける松井秀喜。その哲学を、プロ18年の経験から語り尽くす。ケガ、MVP、移籍、そして結婚生活、引退後について──。最高の自分を出し切るための考え方を披瀝する。松井流「100％思考法」とは「自分の力を100％発揮するために、常に最善の準備をして臨み、やるべきことに集中する習慣のこと」だという。その思考法のエッセンスをいくつか紹介すると、「自分でコントロールできないことは考えない」「他人の評価は受け入れ、他人の批評はしない」「いつも神様には感謝する」等々。なかには「妻には毎日、愛していると言う」など、ふだん明かしたことのなかったプライベートな一面ものぞかせてくれる。「天国と地獄」を味わったからこそ磨き上げられた「心技体」のすべて。　『告白』を大幅加筆。