• 本

「モナリザ」の微笑み 顔を美術解剖する

PHP新書 623

出版社名 PHP研究所
出版年月 2009年9月
ISBNコード 978-4-569-77110-6
4-569-77110-6
税込価格 836円
頁数・縦 174P 18cm

商品内容

要旨

レオナルド・ダ・ヴィンチの名画「モナリザ」の謎めいた微笑みは何を表しているのか?このミステリーは、美術愛好家のみならず多くの人びとを魅了してきた。著者は、その顔を美術解剖した結果、モナリザの顔は合成画で、少しも微笑んでいないことを発見。なぜこうした絵が描かれたのかを辿るうち、もうひとりの天才ピカソとの意外な接点を見出した。ピカソも、この秘密に気づき、それがかの美術史上の革命、キュビスムにつながったのではないか、と…。分析は、古今東西の微笑の系譜へと及んでいく。

目次

プロローグ ルーブル美術館の『モナリザ』
1章 モナリザは微笑んでいなかった(モナリザの顔を解剖する
ダ・ヴィンチ絵画の微笑み
モナリザh微笑んでいなかった)
2章 ピカソが盗んだ「モナリザ」(『モナリザ』盗難!―ピカソ、パリの警察で取り調べを受ける
ピカソの絵画
三つの「モナリザ」
セザンヌが描く人物はなぜ微笑んでいないのか
「モナリザ」=ピカソ+セザンヌ+レンブラント)
3章 世界は、私たちが知っている以上に、つながっている(ランス大聖堂「微笑みの天使」(フランス)
アンディ・ウォーホル「マリリン」(アメリカ)
アテネ国立考古学博物館「クーロス」
法隆寺「百済観音像」)
エピローグ 「モナリザ」をもう一度

おすすめコメント

ダ・ヴィンチの名画『モナリザの微笑』は合成画で、実は笑っていない。ギリシア彫刻からピカソ、法隆寺・救世観音まで、微笑の謎に迫る。

著者紹介

布施 英利 (フセ ヒデト)  
1960年生まれ。芸術学者。1984年東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。1989年同大学院研究科博士課程(美術解剖学専攻)修了。学術博士。東京大学医学部助手(解剖学)を経て、現在は東京藝術大学准教授。専門は美術解剖学。大学院生のときに、『脳の中の美術館』(筑摩書房)でデビュー。美術解剖学の視点から、レオナルド・ダ・ヴィンチなど、古今東西の美術の幅広い研究をおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)