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祭りと信仰の怖い話

竹書房怪談文庫 HO−710

出版社名 竹書房
出版年月 2025年4月
ISBNコード 978-4-8019-4399-5
4-8019-4399-3
税込価格 803円
頁数・縦 223P 15cm

商品内容

要旨

祟る神、障る土地。日本各地の民間信仰で脈々と受け継がれてきた「祀り」の文化。そこには日本人の魂と原始の恐怖が息づいている。神仏の恵みと祟りは表裏一体であり、神と人の越えてはならない一線として禁忌というものが置かれてきた。本書は北は秋田から南は鹿児島まで、島を含む全国23都府県の土着の民間信仰や奇祭、神事に纏わる恐怖譚を体験者から取材し、集めた怪異録である。知られざる日本の風習、そこに隠された意味を読み解くとき、封じたはずの何かが呼び覚まされる…。

目次

警告(新潟県西頸城郡某地区山岳信仰に基づく入山禁忌日)
いかだ船(東京都三宅島猿田彦信仰から派生した海難法師伝説)
見てはいけない(島根県隠岐郡西ノ島町でやんな祭り)
川の中から(鹿児島県南さつま市ヨッカブイ祭り)
左手首(茨城県小美玉市某所河童信仰)
宇宙人のイタズラ(長野県長野市松代町皆神山信仰)
空飛ぶ女子高生(東京都八王子市高尾山の天狗信仰)
カメに連れられて(京都府与謝郡伊根町浦島神社の浦島信仰)
母はいつでも(神奈川県南足柄市公時まつり)
鬼退治(愛知県犬山市桃太郎神社の大神実命信仰)
乳母車と老婆(福島県二本松市安達ヶ原の巨石信仰)
人の世に命ささげし(静岡県富士市かりがね祭り)
せいやせいや(大分県中津市鶴市花笠鉾神事)
龍神様(静岡県御前崎市桜ヶ池のお櫃収め)
君は我が天女(静岡県静岡市三保の松原羽衣まつり)
夢に出てこないで(東京都墨田区隅田川花火大会)
私の誰の子?(三重県伊勢市夫婦岩の張替神事)
化け馬(福島県相馬市相馬野馬追)
意地悪な鳥(宮城県東松島市えんずのわり)
黒猫の祟り(徳島県徳島市王子神社 例大祭)〔ほか〕

出版社・メーカーコメント

厄や穢れを移す形代信仰、山岳信仰の禁忌、民間信仰における弔いの儀式、各地の各地の奇祭秘祭など、古からの闇を覗く土俗の怖い話!

著者紹介

月の砂漠 (ツキノサバク)  
埼玉県出身。放送作家、劇団脚本家。第四回上方落語台本大賞で大賞。第七回森三郎童話賞で最優秀賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)