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「極」怖い話甦怪

竹書房文庫 HO−82

出版社名 竹書房
出版年月 2010年4月
ISBNコード 978-4-8124-4142-8
4-8124-4142-0
税込価格 681円
頁数・縦 221P 15cm

商品内容

要旨

恐怖体験とは、謂わば怪奇との不運な遭遇である。日常という道端に罠のごとく落ちているもの。それをうっかり拾ってしまったがために訪れる悲劇である。拾ったものはどうするか。捨てるほかあるまい。その捨て場こそが、実話怪談大会「超‐1」であった。二度と取りに来ぬつもりで捨て置かれた荷物―否、預け託された恐怖が毎年山のごとく著者の元に集まった。その幾つかは酔狂な実話怪談愛好家に傑作選として饗されたが、実は恐怖の真相が見えぬまま埋もれてしまった話がある。それらが今回、甦った。あの話の恐怖はそんなものじゃない―地の底から響く声に操られるように著者はそれらを引き摺り出した。さあ、貴方も取りに来てください。まだ生きていますから。真の恐怖はこれからです…。

目次

鯉泥棒
渋滞
右から左へ
新居案内
デート
くの字
土嚢袋(原題/どのうぶくろ)
温もり
黒い蛇
セクハラ(原題/抱きつき)
ドライヤー
トライアングル
旅立ちの朝
蟻地獄
社の丘(原題/だるまさんがころんだ)
学校の池
避難訓練
んもー
守備範囲
効能(原題/解決法)
手形
我が家(原題/ここにゆうれいいます)
壁一面
干物(原題/ともぐい)
粘着テープ
ちどり足すくみ足
涼しい部屋(原題/クーラーの効いた部屋)
右横
引っ越し荷物(原題/置いてけぼりの荷物)
あたしの
指輪(原題/難聴)
あーあー(原題/必殺技)
花と眼帯
モッテ
細腕
幸薄いさん(原題/見知らぬ連れ)
入り江
のんべ魂

おすすめコメント

恐怖体験とは、謂わば怪奇との不運な境遇である。日常という道端に罠のごとく落ちているもの。それをうっかり拾ってしまったがために訪れる悲劇である。拾ったものはどうするか、捨てるほかあるまい。その捨て場こそが、実話怪談大会「超−1」であった。二度と取りに来ぬつもりで捨て置かれた荷物――否、預け託された恐怖が毎年山のごとく著者の下に集まった。その幾つかは酔狂な実話怪談愛好家に傑作選として饗されたが、実は恐怖の真相が見えぬまま埋もれてしまった話がある。それらが今回、甦った。あの話の恐怖は「そんなもんじゃない」――地の底から響く声に操られるように著者はそれらを引き摺り出した。さあ、あなたも取りに来てください。まだ生きていますから。真の恐怖はこれからです……。

著者紹介

加藤 一 (カトウ ハジメ)  
1967年静岡県生まれ。O型。獅子座。人気実話怪談シリーズ『「超」怖い話』冬版の編著者で、実話怪談コンテスト「超‐1」、創作怪談コンテスト「怪集」を企画主宰、コンテストの傑作選の編者をつとめている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)