イギリス東インド会社 軍隊・官僚・総督
講談社学術文庫 2867
浜渦哲雄/著
講談社
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商品情報
出版年月:
2025年5月
ISBNコード:
978-4-06-539654-4 (4-06-539654-9)
頁数・縦:
221P 15cm
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商品の内容

[要旨]

二〇〇年におよぶイギリスによるインドの植民地支配。その基礎を築いたのがイギリス東インド会社である。一六〇〇年のエリザベス女王の特許で商社として発足しながら、独自の軍隊を持ち、領土の支配者に変身した特異な会社の、企業統治の実態、国王軍・インド政府軍との関係、官僚制を支えた社員教育や、歴代総督の人物像を通観する。

[目次]

第一章 商社の時代;第二章 商社から領土の支配者へ;第三章 ベンガルの支配者から全インドの支配者へ;第四章 インド貿易の自由化;第五章 会社の軍隊;第六章 インドの高級官僚―ジェントルマンリー・ルーラー;第七章 三億人の支配者インド総督

出版社・メーカーからのコメント

21世紀の経済大国・IT大国として存在感が高まっているインドは、18世紀半ばから20世紀半ばまでの200年間、植民地としてイギリスに支配されてきた。このイギリス支配の基礎を築いたのが、イギリス東インド会社である。しかし、その存在があまりに大きいために全体像はつかみにくく、特に日本では、その規模と活動範囲がずっと小さいオランダ東インド会社に比べても、イギリス東インド会社についての研究や著作は非常に少ない。しかし著者は、現在のインドの経済成長と今後の可能性を見るとき、東インド会社にさかのぼるイギリスのインド支配の歴史と遺産を見直すことが必要だという。1600年にエリザベス1世がロンドンの商人に東洋貿易の特許を与えたことに始まるイギリス東インド会社は、商社として発足しながら独自の軍隊を持ち、領土の支配者に変身していった。1858年に実質上消滅したときには、すでに商業的な機能さえもたない完全な植民地統治機関になっていたのである。オランダやフランスとの貿易競争、会社経営と企業統治の実態、会社の軍隊と国王軍・インド政府軍の関係、さらに巨大な官僚制を支えた社員採用と社員教育や、歴代総督のプロフィールまでを通観する。巻末に東京大学名誉教授で『東インド会社とアジアの海』の著者、羽田正氏が解説を執筆。…

著者紹介

浜渦 哲雄 (ハマウズ テツオ)  

1940年、高知県生まれ。大阪外国語大学インド語学科卒。日本経済新聞社、アジア経済研究所、広島大学総合科学部教授を経て、広島大学名誉教授。2022年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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