[要旨]
エスカレートする遊びの中で、少年と少女が禁じられた快楽に目覚めていく「少年」、女に馬鹿にされ、はずかしめられることに愉悦を感じる男を描く「幇間」、関東大震災時の横浜を舞台に、三人の男が一人のロシア人女に群がり、弄ばれ堕ちていく「一と房の髪」など、時代を超えてなお色鮮やかな、谷崎文学の真髄であるマゾヒズム小説の名作6篇。この世界を知ってしまったら、元の自分には戻れない。
谷崎文学で知る、ほんとうのいけないこと 谷崎文学の通奏低音であるマゾヒズムに焦点をあて、人間の心に潜む“魔性”を刺激する短編集。「少年」「幇間」「麒麟」「魔術師」「一と房の髪」「日本に於けるクリップン事件」の初期傑作6編を収録。
谷崎 潤一郎 (タニザキ ジュンイチロウ)
1886年7月24日東京・日本橋生まれ。東京帝国大学国文科中退。既成の倫理観に縛られることなく悪魔的な美と大胆なエロスを追求、独自の耽美的な世界を構築した。1965年7月30日、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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4-08-746606-X
谷崎潤一郎マゾヒズム小説集
谷崎潤一郎/著
集英社
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BK