[要旨]
海民や鵜飼・桂女、鋳物師ら、天皇とつながることで特権を保証される一方、後に賎視の対象ともなった非農業民たち。彼らの存在実態を通じて人間の本源的自由を問い、さらに南北朝動乱を画期とする「民族史的次元」の変質を見すえるところから、日本社会の構造と特質を明らかにする。著者の学問の精髄を伝える代表的著作。
[目次]
第2部 海民と鵜飼―非農業民の存在形態(上)(承前)(近江の海民;宇治川の網代;常陸・下総の海民;鵜飼と桂女);第3部 鋳物師―非農業民の存在形態(下)(中世初期の存在形態;中世中期の存在形態;偽文書の成立と効用;豊田武の「鋳物師の有する偽文書について」);終章(「職人」について;「外財」について;「社会構成史的次元」と「民族史的次元」について)
海民や鵜飼・桂女、鋳物師ら、天皇とつながることで特権を保証される一方、後に賤視の対象ともなった非農業民たち。彼らの存在実態を通じて人間の本源的自由を問い、さらに南北朝動乱を画期とする「民族史的次元」の変質を見すえるところから、日本社会の構造と特質を明らかにする、著者の代表的著作。(解説=高橋典幸)
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4-00-384004-6
日本中世の非農業民と天皇 下
網野善彦/著
岩波書店
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BK