早稲田大学在学中、卒論制作として小説の執筆に取り組む寸前に病気で休学、そのまま退学した著者。もし、あのまま無事に卒業できていたとしたら、本書は十二年後に提出する卒業論文になるかもしれないという。――「束の間」「蒲公英の切り札」「プレゼンス」など、渦中にいる時には見えなくとも、時の洗礼を受けることで聞こえてくるものを切り口に、人間模様を描いた3篇の短編小説を収録。芥川賞作家・元早大文学部教授の三田誠広氏が帯に推薦文を寄稿。
辻 香苗 (ツジ カナエ)
1973年11月7日、理学博士の父と声楽家の母の間に生まれる。広島県で育つ。早稲田大学第一文学部文芸科中退(広島大学附属高等学校卒業)。その後、縫製工場作業員、理容業見習い、広島大学産学連携センター環境実験室研究員、カルチャー教室(パントマイム)講師、英語・日本語・初級中国語教室講師などを経験し、現在は市役所の受付案内担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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4-286-03751-7
時の声音
辻香苗/著
文芸社
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BK