[要旨]
東京は、天下の総城下町から、一挙に近代国家の首都へと移行したのではない。その過渡期は明治前半期であり、東京が「東亰」とも呼ばれた時代であった。それは、文明開化の時流に取り残された江戸根生いの民が、江戸文化の名残を引きずりつつ生きた時代でもある。江戸から東京へと変貌していく過程を生きた、市井の民の生活実態を浮き彫りにする。
[目次]
序章 変革の嵐;第1章 「文明開化」の幻影;第2章 暮らしの曲線;第3章 開化の蔭で;第4章 庶民の遊び;第5章 寺子屋始末記;終章 東亰時代
江戸から東京への架け橋となった特異な時代明治時代前半、東京は東亰とも書かれ、「とうけい」とも呼ばれていた。江戸時代の意識や感覚を色濃く残すこの時代の庶民の生活ぶりを、多様な角度から検証する。
小木 新造 (オギ シンゾウ)
1924年、東京生まれ。東京教育大学文学部日本史学科卒業。日本文化史専攻。文学博士。桐朋学園大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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4-06-159765-5
東亰時代 江戸と東京の間で
小木新造/〔著〕
講談社
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BK