[要旨]
大勢の死者が出た東北大震災のあと、著者は柳田国男が戦争末期に書いた『先祖の話』を読み返す。外地で戦死した若者を弔う柳田にとって「神国日本」とは、世界人類史の痕跡を留める「歴史の実験」場だった。ジャレド・ダイアモンド、エマニュエル・トッドらを援用した卓抜な世界史次元での「文学」と「日本」批評がここに。
[目次]
第1部 実験の史学をめぐって(柳田国男論と私;実験の文学批評);第2部 山人から見る世界史
大勢の死者が出た東北大震災の後,著者は柳田国男が戦争末期に書いた『先祖の話』を読み返す.外地で戦死した若者たちの霊を思う柳田にとって「神国日本」とは,世界人類史の痕跡を留める「歴史の実験」場だった.柳田の思考の「方法」を見極め,ジャレド・ダイアモンド,エマニュエル・トッドらを援用した卓抜な世界史次元での「文学」と「日本」批評.
柄谷 行人 (カラタニ コウジン)
1941年生まれ。思想家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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世界史の実験
柄谷行人/著
岩波書店
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BK