[要旨]
春秋時代、呉の兵法家として活躍した孫武。その思想をまとめた兵書『孫子』は、勝利の方程式だけではなく、社会と人間に対する鋭い洞察を記す。戦争とは何か、国家とは、組織とは、リーダーとは―。今を生きる我々にも多くの“勝ち抜くための智恵”を与えてくれる名著。中国兵法の教えのもっとも重要な部分をわかりやすく三十六の計謀にまとめた『三十六計』も収録。中国伝統の英知を凝縮した二つの兵書を同時に味わう。
[目次]
孫子(計篇;作戦篇;謀攻篇;形篇;勢篇;虚実篇;軍争篇;九変篇;行軍篇;地形篇;九地篇;火攻篇;用間篇);三十六計(勝戦の計;敵戦の計;攻戦の計;混戦の計;併戦の計;敗戦の計)
歴史が鍛えた知謀の精髄!本邦初、「孫子」と「三十六計」の同時訳注。中国最高の兵法書「孫子」と、その要点となる三十六通りの戦術をわかりやすく三文字から四文字に熟語にまとめた「三十六計」。親しまれてきた名言は、ビジネスや対人関係の手引書として、実際の社会や人生に役立つ。
湯浅 邦弘
(ユアサ クニヒロ)
1957年島根県生まれ。大阪大学大学院文学研究科修了。博士(文学)。大阪大学大学院教授。専攻は中国思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)