[要旨]
鋭い国は増税せずに改革を実現させている。国有資産の売却、不透明な補助金の廃止、年金・給付金の見直し。まだまだ日本にもできることがある!
[目次]
国家はなぜ存在するのか;第1部 国家「理想像」の変遷史(トマス・ホッブズの国民国家―王による支配が終わり、国民が議会を通じて国を治める「国民国家」が誕生する;J.S.ミルの自由主義国家―実力次第で成功できる新しい制度や、効率的な小さな政府を望む声が高まる;ビアトリス・ウェッブの福祉国家―資本主義の矛盾が剥き出しになった時代、万人の幸福を国家が担う枠組みが生まれる;ミルトン・フリードマンの「半」革命―行き過ぎた福祉国家の反動で、スリム化の気運が生まれるも、不完全に終わった);第2部 現在の国家・政府・地方が抱える問題点(カリフォルニア州、7つの問題と1つの長所―肥大化する行政や、利権化する公務員はなぜ世界中で常態化したのか?;アジアに学ぶ「未来の国家」モデル―良くも悪くも、シンガポールと中国が我々に教えてくれること);第3部 変革の嵐(北欧―改革が始まる場所―スウェーデンやデンマークでは、行政に市場原理を導入して成功を収めつつある;国家・政府を再起動せよ―公務員や行政府が抱きがちな、誤った固定観念を捨て、新しい政策に舵を切れ;国家を作り替える3つの政策―鍵を握るのは国有資産売却・補助金の廃止・給付金制度の見直しだ);第4の革命―民主主義の修正方法
[出版社商品紹介]
「日本よ、国民への増税より先にやることがあるだろう」。英『エコノミスト』編集長が提言する国家・政府再生のための政策とは。
ミクルスウェイト,ジョン
(ミクルスウェイト,ジョン)
Micklethwait,John
英「エコノミスト」誌の編集長を務めるイギリス人ジャーナリスト。オックスフォード大学で歴史学などを学んだ後、チェース・マンハッタン銀行に2年間勤めてから「エコノミスト」編集部に所属。主にアメリカ支局でビジネス分野や政治分野の記事を担当し、2006年に編集長に就任。CNNやBBCなどのニュース番組への出演機会も多い
ウールドリッジ,エイドリアン
(ウールドリッジ,エイドリアン)
Wooldridge,Adrian
英「エコノミスト」誌のマネージメント・エディターとして活躍するイギリス人ジャーナリスト。オックスフォード大学で近代史などを学び、哲学の学位も取得している。同誌ではワシントンD.C.支局長や、アメリカ各地の特派員などを歴任。特に経営理論やアジア情勢、財政の分野に強い
浅川 佳秀
(アサカワ ヨシヒデ)
翻訳家。慶應義塾大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)