[要旨]
日本の高校年代のサッカー競技人口は約17万人。そのうちの99%が高体連のサッカー部に所属している。Jクラブユースでプレーをしているのはわずか0.8%のエリートたち。日本サッカーの将来を担うのは「メンタルの高体連」か、「技術のJクラブユース」か!?
[目次]
日本サッカー協会が目指す育成の姿とは?;高体連サッカー部強豪校の監督に聞く;Jクラブユースの指導者に聞く;日本サッカーの育成に異議あり;育成年代・世界と戦うために必要なものとは
Jリーグ発足以来、高体連サッカー部とJリーグアカデミーはお互いに切磋琢磨することで、日本サッカーの質を高めていった。これは世界でも類を見ない育成のシステムではないか。果たして今後の日本サッカーを背負っていくのはどちらなのか。本企画ではプロ養成機関のJリーグアカデミー、そしてJリーグアカデミーと互角に戦う高体連サッカー部の強豪校にスポットを当て、次代の日本サッカーを担う両組織のメリット、デメリットなどを検証していく。
原田 大輔
(ハラダ ダイスケ)
1977年1月27日生まれ。サッカー専門誌の編集を経て、2004年より『ワールドサッカーグラフィック』の編集部に所属。同誌では編集長を務め、その後、09年に独立し、スポーツ専門プロダクション『SCエディトリアル』を立ち上げる。複数のスポーツ専門誌やスポーツメディアに記事を寄稿しつつ、書籍や雑誌のプロデュースも行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)