[要旨]
疎開する少年たちを乗せた飛行機が、南太平洋の無人島に不時着した。生き残った少年たちは、リーダーを選び、助けを待つことに決める。大人のいない島での暮らしは、当初は気ままで楽しく感じられた。しかし、なかなか来ない救援やのろしの管理をめぐり、次第に苛立ちが広がっていく。そして暗闇に潜むという“獣”に対する恐怖がつのるなか、ついに彼らは互いに牙をむいた―。ノーベル文学賞作家の代表作が新訳で登場。
飛行機が墜落し、無人島にたどりついた少年 たち。協力して生き抜こうとするが、次第に 緊張が高まり……。不朽の名作、新訳版登場
ゴールディング,ウィリアム
(ゴールディング,ウィリアム)
Golding,William
1911年、イギリス、コーンウォール州生まれ。オックスフォード大学卒業後、1934年に詩集を発表。演劇関係の職を経て教師となる。1961年に教職から退き、専業作家となる。1980年に長篇『通過儀礼』でブッカー賞を受賞。1983年にノーベル文学賞を受賞。1993年没
黒原 敏行
(クロハラ トシユキ)
1957年生、東京大学法学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)