ヨハン・ゼバスティアン・バッハ 学識ある音楽家
クリストフ・ヴォルフ/著 秋元里予/訳
春秋社
8,250円
現在ご注文できません

 

 

商品情報
出版年月:
2004年12月
ISBNコード:
978-4-393-93156-1 (4-393-93156-4)
頁数・縦:
812,117P 22cm
商品の内容

[要旨]

音楽へのひたむきな愛ゆえ、禁じられた楽譜を月明かりで写した少年バッハ、フレミング伯爵邸で行われるはずの音楽試合は、対戦相手のマルシャンが現れずに不戦勝、ラインケン参りで無一文になったバッハに投げられた魚の頭からは、なんと金貨が…新しい作曲法という新大陸めざして、大航海に乗り出す音楽家バッハの誕生の前史から、「学識ある音楽家」バッハが残した音楽遺産の継承まで、ハーヴァード大学のヴォルフ博士が描いた生身の人間バッハ像。

[目次]

バッハと「音楽学」の概念;音楽的才能の源泉と生涯にわたる影響―アイゼナハ 1685〜1695年;基礎を築く―オールドルフ 1695〜1700年;音楽の修行を迂回して―リューネブルクからヴァイマルへ 1700〜1703年;名声を築く―アルンシュタット、ミュールハウゼンのオルガン奏者 1703〜1708年;「芸術のあらゆる可能性」を追求する―ヴァイマルの宮廷オルガン奏者にして、室内楽奏者 1708〜1714年;音楽の地平を広げる―ヴァイマルのコンサートマスター 1714〜1717年;「最高位を競う音楽試合」という航路を邁進する―ケーテンのカペルマイスター 1717〜1723年;由緒ある官職の定義を書き換える―ライプツィヒのカントルにして、音楽監督 1720年代;音楽家にして、学者であること―実践と理論の対位法;従来の境界線を越える―要職を兼任 1730年代;愛妻のための小鳥の囀りとカーネーション―家庭と仕事;過去、現在、未来を見据えて―最後の10年 1740年代;バッハと「音楽における完全」という理念

著者紹介

ヴォルフ,クリストフ (ヴォルフ,クリストフ)   Wolff,Christoph

1940年、ドイツ生まれ。ベルリン、エルラーゲン、フライブルクの大学で、オルガン、歴史的鍵盤楽器、音楽学、美術史を学ぶ。1963年、演奏の国家試験合格。1966年、博士号取得。エルラーゲン、トロント、プリンストン、コロンビアの大学で音楽史を教えた後、1976年、ハーヴァード大学の音楽学教授となる。音楽学部長、図書館長代理、芸術・科学大学院学長、ウィリアム・パウエル・メイソン記念音楽学教授を歴任。2002年、同大学の最高位であるアダムズ記念大学教授に選任され、現在に至る。ロンドンの王立音楽協会デント勲章、フンボルト研究賞、ドイツのフライブルク大学名誉教授、数々の名誉博士号を授与され、米国芸術・科学アカデミー特別会員、米国哲学協会会員、ザクセン学士院通信会員であるヴォルフ博士は、ライプツィヒのバッハ・アルヒーフ所長、ザルツブルクのモーツァルト研究アカデミー所長も務める。15世紀から20世紀まで、幅広い範囲の音楽史に関する著作を多数出版

秋元 里予 (アキモト サトヨ)  

翻訳家。1976年、都立西高卒業後、早大第一文学部入学。大隈奨学金を受け、露文学を専攻。80年、東京大学大学院に入学、川端香男里(現・東大名誉教授)に師事して露文学を学ぶ他、教会スラヴ語、新約聖書ギリシャ語を学び、82年、修士論文『M.ブルガーコフ―形象と思想』で、修士号取得。博士課程進学後、経団連奨学金を受け、84‐85年、ロンドン大学スラヴ東欧学研究所大学院留学。85‐88年、モスクワ滞在。89年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程(露文学)満期退学。94‐95年、東京芸術大学音楽学部大学院・非常勤講師。95‐98年、モスクワに滞在し、タチアナ・チェルニコヴァ、ソフィア・トミリナの両バレリーナに師事。98‐2002年、文化女子大学・非常勤講師。2002年、渡米。外交官で、英国ホルン協会・日本ホルン協会会員、『奇跡のホルン』『ホルニストという仕事』(春秋社)の訳者の山田淳との間に、ヴァイオリン(長男)、クラリネット(長女)、フルート(次女)、トランペット(次男)を演奏する二男二女がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

商品の返品について