[文学賞情報]
2012年
第2回
団鬼六賞受賞
[要旨]
この森にはね、蝮が出るのよ。誰も入っちゃいけないのよ―伝統ある生田流箏の家に生まれ育った姉妹、京香と清香。二人の男の卑劣な罠によって、生来の激情が剥き出しになっていく姉。姉への複雑な嫉妬心から、自ら暗い罠に堕ちていく妹。そして、四年に一度の盛大な祭事“蝮をどり”の夜、聖なる森への入口が開く―愛と性を描き絆を描く渾身作。第二回団鬼六賞大賞受賞作。
性愛の原風景を描く「団鬼六賞」大賞受賞作この森にはね、蝮が出るのよ。誰も入っちゃいけないのよ――。伝統ある生田流箏の家に生まれ育った姉妹、田宮京香と清香。姉の婚約者に一途な想いを寄せる妹の心は、二人の結婚を目前に苦しみに満ちていた。いっぽう、四年に一度の盛大な祭事〈蝮をどり〉の準備が進むなか、箏の世界で権力を握ろうとする二人の男が、姉妹を陥れようと陰謀を企てていた。邪悪な謀事によって、封印していた過去が蘇り、本来の激情が剥き出しになっていく姉。姉への嫉妬心から、自ら暗い罠に堕ちていく妹。そして、この姉妹を幼い頃から見守りつづけてきた使用人の政巳は、〈蝮をどり〉当日の夜、蝮の棲む聖なる森への入口を開く――。気鋭の作家が、自身の性愛の原風景を気迫の筆致で描いた意欲作。第二回「団鬼六賞」大賞受賞作品。
うかみ 綾乃 (ウカミ アヤノ)
作家・ミュージシャン。奈良県出身。2011年、『窓ごしの欲情』で日本官能文庫大賞新人賞を受賞。2012年、『蝮の舌』で第二回団鬼六賞大賞を受賞。生田流箏曲師匠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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4-7780-3748-0
蝮の舌
うかみ綾乃/著
小学館クリエイティブ
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BK