[要旨]
第1部は、IT時代における新しい国際取引形態、新しい国際市場形態、新しい国際競争形態、新しい企業組織形態を念頭に執筆されている。最近の新しいトレンドの中で、ITがこの21世紀初頭から10年・20年でどのように国際経済取引の環境を変えていくのか、そしてその環境の変化が、国家・企業・家計の行動やその相互作用にどのように影響するのかが展望される。第2部は、「新しい国際経済システム」について、21世紀のはじめの四半世紀あたりを見つめ、1国では対処しきれない世界全体(グローバル)と地域(リージョナル)のシステムについて展望する。グローバル化の波に国家の役割が埋没する危険と国家のアイデンティティを維持する問題など、新たな国際的なシステムの構築が問われている。第3部は、学会で展開された議論(共通論題・自由論題)や学会における問題意識の変遷を中心に、国際貿易、国際投資、発展途上国、国際通貨制度、地域経済などのテーマでまとめている。学会の活動成果を振り返ることで、国際経済学の本流として普遍的な考え方が明確となり、新たな問題を考察する際に役立つ重要なヒントが歴史に学ぶことで浮き彫りにされるであろう。
[目次]
1 IT時代における経済取引環境(「メガコンペティション」の中の3つの競争・市場形態―市場主義、協調的組織主義、規制的組織主義;ITグローバル・スタンダードの問題構制;IT革命と国際経済学―カタストロフィ・プロダクト・ライフ・サイクル ほか);2 新しい国際経済システム(資源・環境と国際経済システム;東アジアの地域経済協力と日本の戦略;新しい国際貿易・投資システム ほか);3 日本国際経済学会の成果―問題意識の推移(戦後日本経済の復興と国際経済;南北問題;国際通貨制度の変遷と改革―IMF体制から国際金融アーキテクチャーへ ほか)
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4-641-16162-3
IT時代と国際経済システム 日本国際経済学会の成果を踏まえて
日本国際経済学会/編
有斐閣
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BK