[要旨]
『万葉集』の「目録」に「古今相聞往来歌類」と称する巻十一と巻十二とを収録。「柿本人麻呂歌集」を先立て、次に作者不明の歌を「正述心緒」「寄物陳思」などの歌体で分類するこの二巻は、多彩な表現で万葉びとの愛情生活を描きだしている。「正述心緒」には「女の歌+男の歌」の群をいくつか繰り返すという配列がとられ、「寄物陳思」は詠み込む「物」ごとに集められている。
[目次]
万葉集巻第十一(旋頭歌;正述心緒;寄物陳思;問答;正述心緒 ほか);万葉集巻第十二(正述心緒;寄物陳思;正述心緒;寄物陳思;問答歌 ほか)
新元号「令和」の出典となったことで話題の万葉集。戦後の万葉研究の第一人者にによる、初めての個人全注釈の文庫版。隣接諸学との多様な交流の成果も踏まえた、現代万葉学の集大成。一群の詩の背景、状況をいきいきと語る歌群ごとの釈注。新鮮な感動を呼び起こす充実した内容。多彩な表現で万葉びとの愛情生活を描き出す。目録に「古今相聞往来歌類」と称する巻十一(五一三首)、巻十二(四〇四首)を収録。この二巻は、「柿本人麻呂歌集」を先立てながら、作者不詳の歌を「正述心緒」「寄物陳思」などの歌体で分類する。
伊藤 博 (イトウ ハク)
1925〜2003。長野県生まれ。1952年、京都大学文学部卒業。文学博士。筑波大学教授、共立女子大学教授などを歴任。万葉学会代表を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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4-08-761015-2
万葉集釈注 6
伊藤博/著
集英社
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BK