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ファーブル昆虫記 完訳 第6巻下

出版社名 集英社
出版年月 2008年6月
ISBNコード 978-4-08-131012-8
4-08-131012-2
税込価格 4,180円
頁数・縦 401P 22cm
シリーズ名 ファーブル昆虫記

商品内容

要旨

バッタは、どうやって鳴いているのか?博物学の不朽の名著、画期的な個人完訳版。

目次

イナカコオロギ―巣穴と幼虫の孵化
イナカコオロギの歌―コオロギの仲間の発音と交尾
バッタ―野原での役割と、その鳴き声
バッタの産卵―地中に産みつけられる卵鞘
バッタの羽化―小さな虫の完璧さ
マツノギョウレツケムシ―真珠のような卵と幼虫の孵化
マツノギョウレツケムシの巣―理想的な共同生活
マツノギョウレツケムシの行進―植木鉢の縁を回り続ける行列
マツノギョウレツケムシの天気予報―天候の急変を予感する毛虫
マツノギョウレツケムシの羽化―地中で蛹になり、地表で翅を伸ばす
マツノギョウツケムシの刺毛―毒を抽出して皮膚に塗る
ヤマモモモドキにつく毛虫―毒の効き方になぜ差があるのか
昆虫の毒―毒の由来とその意味

出版社
商品紹介

日本人にもおなじみのコオロギが登場。雄が鳴く仕組みを克明に観察。次いでバッタが登場。完璧な羽化の瞬間を観察するところは感動的。

おすすめコメント

「ファーブル昆虫記」はフランス人、アンリ・ファーブルが100年以上前に昆虫の生態をつぶさに観察して全10巻にまとめた自然科学、博物学の書である。現在岩波文庫版の「完訳ファーブル昆虫記」が出ているがそれは60年以上前の翻訳で文章は難解で古さも目立つ。集英社版「完訳ファーブル昆虫記」の訳者・奥本大三郎氏はフランス文学者であり、日本昆虫協会の会長でもある、まさにファーブル昆虫記の翻訳者としてまさに適役。わかりやすい日本語を念頭におき翻訳されており、また原書にはない虫の写真、イラスト、脚注、訳注を充実させ、読んでも見ても楽しい作品とした。原書は10巻であるが各巻を上下に分け、全20冊で完結。12冊目の6巻下ではコオロギの生態について詳しく書いている。またバッタの鳴き声の秘密を明らかにし、マツノギョウレツケムシという毛虫の面白い行動を観察する。色々な虫が登場し、ますます面白くなっていきます

出版社・メーカーコメント

いつまでもくるくる回り続けるケムシの集団 日本人にもおなじみのコオロギ登場。雄が鳴く仕組みを克明に観察します。次いでバッタが登場。完璧な羽化の瞬間を観察するところは感動的です。そして回り続けるケムシの面白い実験には笑います。

著者紹介

ファーブル,ジャン=アンリ・カジミール (ファーブル,ジャンアンリカジミール)   Fabre,Jean‐Henri Casimir
フランスの博物学者。1823年、南仏ルーエルグ山地のサン=レオンに生まれる。少年時代から生活苦と闘いながら勉学にいそしみ、師範学校に進学。教師になってからも独学で数学、物理学、博物学を学び学士号を取得。昆虫の行動観察に目ざめ、研究論文を次々に発表。五十五歳のとき、広大な庭をもつセリニャンの家に移住。自らアルマス(荒地)と名づけた自宅兼研究所で昆虫の観察に打ち込む。その前後三十年間の記録が『昆虫記』(全10巻)である。1915年、アルマスで永眠。享年91
奥本 大三郎 (オクモト ダイサブロウ)  
フランス文学者。作家。1944年、大阪市に生まれる。東京大学仏文科卒業、同大学院修了。主な著書に『虫の宇宙誌』(読売文学賞)、『楽しき熱帯』(サントリー学芸賞)、『斑猫の宿』(JTB紀行文学大賞)などがある。ファーブルについての著作も多く『ファーブル昆虫記』(全8巻・産経児童出版文化賞)などが多くの人に愛読されている。「NPO日本アンリ・ファーブル会」を設立。東京の自宅に昆虫の標本やファーブルの資料を展示する「ファーブル昆虫館」を開館。現在、埼玉大学教授。日本昆虫協会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)