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これが本当の「忠臣蔵」 赤穂浪士討ち入り事件の真相

小学館101新書 134 江戸検新書

出版社名 小学館
出版年月 2012年4月
ISBNコード 978-4-09-825134-6
4-09-825134-5
税込価格 814円
頁数・縦 254P 18cm

商品内容

要旨

歌舞伎『仮名手本忠臣蔵』により、日本人の心性に深く根を下ろす「赤穂浪士討ち入り事件」。しかし、物語ではない、史実としての詳細は、意外に知られていない。二〇一一年末に著者自身が鑑定した新発見史料「茅野和助遺書」をはじめ、残された調書や手紙・日記などを徹底的につきあわせていくことで浮かびあがる、事件の真相。赤穂事件をわかりやすく、正確に解き明かす!「江戸を学ぶ、江戸に学ぶ」江戸検新書、第三弾。

目次

第1章 刃傷松之廊下―ドラマの始まり
第2章 赤穂城明け渡し―動揺する旧赤穂藩士
第3章 江戸急進派と大石内蔵助―討ち入りか、御家再興か
第4章 御家再興運動の挫折―討ち入りの決意
第5章 討ち入り前夜―さまざまな思い
第6章 吉良邸討ち入り―本懐を遂げる
第7章 四十六士切腹―赤穂浪人たちのその後

出版社・メーカーコメント

現在の史料で実証する赤穂事件の真相歌舞伎界では『仮名手本忠臣蔵』は「独参湯」(効果絶大とされた気付薬の名)と呼ばれ、打てば必ず当たる興業とされてきた。小説やドラマ・映画などでも、いまだに毎年必ずといってよいほど、さまざまな視点で描かれた作品が発表されている。しかし、それらは後世脚色された物語としての赤穂事件である。 本書では、赤穂浪士討ち入り事件の発端となった浅野内匠頭による江戸城松の廊下での刃傷から、討ち入り事件後の浪士たちの切腹の顛末、さらには事件の後日談までを、ひとつひとつ原史料にあたりながら、歴史事実として検証していく。 吉良上野介は内匠頭に賄賂を要求したのか? 内匠頭の辞世とされる和歌は本物か? 大石内蔵助は祇園で遊興にふけっていたのか? 上野介を討ちとったのは誰か? 浪士たちの切腹のありさまはどうだったのか……。 2011年末、著者自身が鑑定した新発見の史料「茅野和助遺書」をまじえ、わかりやすく「正確に」、赤穂事件のすべてを解き明かす。江戸文化歴史検定関連図書、「江戸検新書」シリーズの第3弾。

著者紹介

山本 博文 (ヤマモト ヒロフミ)  
1957年、岡山県生まれ。東京大学文学部国史学科を卒業、同大学院修士課程修了。文学博士。専攻は日本近世史。現在、東京大学大学院情報学環・史料編纂所教授。『江戸お留守居役の日記』で第四〇回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)