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殉死の構造

角川新書 K−400

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2022年9月
ISBNコード 978-4-04-082447-5
4-04-082447-4
税込価格 1,034円
頁数・縦 254P 18cm

商品内容

要旨

主君の死後、従者や家族が後を追う殉死は忠義の発露ではなく、一時の流行現象であった。しかも「強制」や「同調圧力」ではなく、武士の「粋」を示す行為として認識されていた。特定の時期に流行した理由、そしてなぜ殉死が「強制された死」と後世に誤認されていったのかを解明した画期的名著が待望の復刊!

目次

プロローグ 殉死と忠誠心
第1章 阿部一族の悲劇
第2章 情死としての殉死
第3章 細川忠利の殉死者
第4章 細川忠興と光尚の殉死者
第5章 伊達政宗の殉死者
第6章 下層の殉死者たち
第7章 殉死者とかぶき者
第8章 「忠臣蔵」の本質
第9章 武士道の成立事情
エピローグ 殉死解釈にみる死生観の転換

出版社・メーカーコメント

「殉死」は忠義や同調圧力ではなく、下級武士による最後の意地だった!殉死には、主君の死に際し従者や妻子を「強制的に自殺させる」という意味合いも含まれていると考えられていた。だが、「強制的」の意味はほとんどなかったのではないかと、様々な実例から考察する名著が待望の復刊。

著者紹介

山本 博文 (ヤマモト ヒロフミ)  
1957年、岡山県津山市生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。文学博士。東京大学史料編纂所教授などを務めた。専門は近世政治史。92年、新しい江戸時代像を示した『江戸お留守居役の日記』(読売新聞社、のちに講談社文庫、講談社学術文庫)で第40回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。『角川まんが学習シリーズ 日本の歴史』(KADOKAWA)の全巻監修を担い、NHK Eテレ「知恵泉」を始め、テレビやラジオにも多く出演し、広く学界の知見を伝え続けた。2020年3月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)