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アリス狩り

新版

出版社名 青土社
出版年月 2008年9月
ISBNコード 978-4-7917-6430-3
4-7917-6430-7
税込価格 3,960円
頁数・縦 355P 22cm
シリーズ名 アリス狩り

商品内容

要旨

夢と現実、非論理と論理、狂気と正気が交錯するノンセンスの王国―。そのノンセンスの宇宙を彷徨う美少女アリスの受難を、投影されたキャロルの不安として読み取り、進歩と退廃が共存する“芸術”の時代の本質を探る。アリス研究の審級を一挙に高めた画期的力作。

目次

流れのある風景―ルイス・キャロル小伝
破れた呪文―ルイス・キャロルの言語遊戯
俯瞰のエレジー―『キャロル大魔法館』瞥見
アデュナタの狂熱―キャロル、リア、ヴィクトリアン
パラドキシア・ファンタスティカ
ブリコラージュの世界解式―キャロル・イェイツ・世紀末
「リフレクト」する病―コーリー、ダン、ウェブスター
肉体性の積分記号―スターン、ホガース、アラベスク
円卓のセミオティケー―ピーコックの祝祭小説
メルヴィルの白い渦巻―『白鯨』の円環
梭と筬で書く―ハーマン・メルヴィルの場合
殺す・集める・読む―シャーロック・ホームズの世紀末
終末の鳥獣戯画―童謡殺人と現代

著者紹介

高山 宏 (タカヤマ ヒロシ)  
1947年生まれ。東京大学大学院修士課程修了、英文学専攻。東京都立大学教授を経て、明治大学教授。専門は、17世紀綺想派詩人とマニエリスム演劇だが、17世紀以後の異言語現象と、それを生んだ視覚を中心とする肉体的、社会的条件というテーマからキャロルに親しむ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)