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路地裏の資本主義

角川SSC新書 231

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2014年9月
ISBNコード 978-4-04-731642-3
4-04-731642-3
税込価格 902円
頁数・縦 230P 18cm

内容詳細

要旨(情報工場提供)

今、私たちが当たり前のようにその中で暮らしている資本主義、株式会社、国民国家といった社会システムは、これからも永続的に存在していくのか。多くの人が望んでいるとされる経済成長は、はたして実現可能なのか。本書では、実業家、大学教授のみならず、昭和の雰囲気を残す街の喫茶店主としての顔も持つ著者が、“路地裏”からの冷静な視線でこれらの問いの答を探している。そして、成熟した現在の日本に求められるのは、右肩上がりの成長ではなく、“定常”の社会の実現であり、世界の中での定常経済のモデルをめざすべきと主張している。著者は、オープンソース技術のコンサルティング・教育を主業務とする株式会社リナックスカフェ代表。立教大学大学院特任教授も務める。

(要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2014年11月26日])

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商品内容

要旨

もっとも広く世界で採用された資本主義だが、今や穏健で理想的なシステムというより、格差を拡大させながら、地球規模で迷走し始めた暴力的な収奪システムに変貌しつつあると言えよう。資本主義は何処へ行こうとしているのか。それとも、資本主義に代わりうる経済システムが構想されるのか。会社経営の実業家としての顔だけではなく、喫茶店店主として働き始めた著者が商店街や路地裏を歩きながら、身近な経済を通してわたしたち現代社会の問題点と将来のあり方を考察していく。

目次

第1章 資本主義のまぼろし(そもそも、資本主義とは何なのか
貨幣信仰と自然の慎み深さについて ほか)
第2章 路地裏の資本主義(借金まみれの資本主義
厚顔無恥な人々 ほか)
第3章 国民国家の終わりと、株式会社の終わり(フィクションとしての株式会社
始まったものは必ず終わる ほか)
第4章 “猫町”から見た資本主義(都会の中のローカルな場所
猫との対話 ほか)
第5章 銭湯は日本経済を癒せるのか(公共の生活空間
銭湯が消えて、マンションが建った ほか)

著者紹介

平川 克美 (ヒラカワ カツミ)  
1950年、東京都生まれ。実業家、著述家。早稲田大学理工学部卒業後、内田樹氏らと翻訳が主業務の株式会社アーバン・トランスレーション設立。1999年、シリコンバレーのBusiness Cafe Inc.設立に参加。現在、オープンソース技術のコンサルティング・教育が主業務の株式会社リナックスカフェ代表。声と語りのダウンロードサイト「ラジオデイズ」の代表も務める。2011年より立教大学大学院特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)