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そして官僚は生き残った 内務省、陸軍省、海軍省解体

昭和史の大河を往く 第10集

出版社名 毎日新聞出版
出版年月 2011年1月
ISBNコード 978-4-620-32034-2
4-620-32034-X
税込価格 1,760円
頁数・縦 305P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 戦後日本の内務・陸軍・海軍各省解体の過程を追い、官僚国家日本の姿を浮き彫りにする。 そして官僚の特権階級という性格は今も変わっていないようだ。この誇りに由来するノーブレス・オブリージは、時には道徳的責任へ、またある時は省益へと向かい、様々な顔を見せながらわが国の政治に作用してきた。この諸刃の刃を政治家がどのように使いこなすのか、これからの日本に求められているといえるだろう。

    (2011年2月1日)

商品内容

要旨

“官庁中の官庁”と呼ばれた内務省、膨大な予算と人員を握る陸軍省、海軍省はGHQの解体指令をかいくぐり、かたちと名称を変え、したたかに生き残った。官僚機構は死なず、ひたすら増殖するのみ。

目次

最後の陸相・下村定の未公開手記
陸軍省消滅と下村陸相の国会での謝罪演説
陸軍最後の日―昭和天皇と下村陸相の涙
陸軍最後の日の皇居内―侍従武官の証言
「公」のためと「私」のための自決
なぜ俺が敗戦国の軍使に―河辺虎四郎の憂鬱
敗戦は「我等軍人の罪」―自決したO大佐の真摯な反省
“官庁中の官庁”内務省解体を目指すGHQ
内務省解体とGHQ内部の確執
“責任ある政府”―ケーディスの理想と内務省解体〔ほか〕

出版社
商品紹介

最大の事業仕分け、GHQによる官庁中の官庁・内務省と巨大な人員を擁する陸軍省、海軍省の解体。だが官僚たちはしたたかだった。

著者紹介

保阪 正康 (ホサカ マサヤス)  
ノンフィクション作家・評論家。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。1939年札幌市生まれ。同志社大卒。昭和史の実証的研究のため、延べ四千人に聞き書き取材を行い、独力で『昭和史講座』の刊行を続ける。2004年に第五十二回菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)