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源氏物語の始原と現在

岩波現代文庫 文芸 160

出版社名 岩波書店
出版年月 2010年2月
ISBNコード 978-4-00-602160-3
4-00-602160-7
税込価格 1,210円
頁数・縦 376P 15cm

商品内容

要旨

夜のしじまに語られた源氏物語生成に関わる深い闇、異界との緊張。学園紛争の時代、若き日の著者はカオスの中で、物語の生成と展開を渾身の力で解明し、既存の国文学研究に反旗を翻して読者の熱い共感を呼んだ。源氏研究の新たな地平を拓いた労作。話題作「バリケードの中の源氏物語」を付す。

目次

(物語のために―わが物語学序説
芸術の発生の日本的構造
物語の発生する機制
異郷論の試み―物語史を索めて・一側面)
2(光源氏物語の端緒の成立
光源氏物語のもうひとつの端緒の成立―小説と物語と
光源氏物語主題論
王権・救済・沈黙―宇治十帖論の断章)
3(源氏物語の近代と予感―研究あない
解体する時間の文学―源氏物語の現在
わが詩史・物語史)
付 バリケードの中の源氏物語―学問論への接近の試み

出版社・メーカーコメント

物語の生成と展開を渾身の力で解明する.夜のしじまに語られた源氏物語生成に関わる深い闇,異界との緊張.若き日の著者はカオスの中で,魂を奪われかねないほどの磁力を受けとめながら,物語の生成と展開を渾身の力で解明.源氏研究の新たな地平を拓いた.著者の向き合った源氏物語とは何か.既存の国文学研究に反旗を翻した付論を初めて単行本に収録する.(解説=関根賢司)

著者紹介

藤井 貞和 (フジイ サダカズ)  
1942年東京都生まれ。詩人、日本古典文学・言語態分析。東京大学名誉教授、立正大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)