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期待と回想 語り下ろし伝

朝日文庫 つ12−1

出版社名 朝日新聞出版
出版年月 2008年1月
ISBNコード 978-4-02-261559-6
4-02-261559-1
税込価格 1,430円
頁数・縦 608,46P 15cm

商品内容

要旨

私は不良少年だった―。15歳で留学したアメリカで新しい哲学運動と出会い、逮捕され交換船で帰国。バタビアで戦争を体験する。戦後の「思想の科学」「べ平連」での活動、読書の魅力、同時代の知識人など、豊富な話題を自在に語る。日本を代表する哲学者の対話による思索的な自伝。

目次

1 アメリカ哲学と出会う
2 かるたの思想
3 記号のプラグマティズム
4 転向について
5 意志のあるところ
6 アナキズムは何の方法か
7 伝記のもつ意味
8 外からのまなざし
9 編集の役割
10 雑誌『思想の科学』の終わりとはじまり

おすすめコメント

哲学者・鶴見俊輔のインタビュー形式による自伝。16歳で留学したハーヴァード大学での哲学との出合い。戦後の「思想の科学」の創刊、「声なき声」「べ平連」での活動や漫画の魅力など、懐の深い思想を持つにいたる思索の軌跡を語りつくした貴重な著作を文庫化。

著者紹介

鶴見 俊輔 (ツルミ シュンスケ)  
1922年東京生まれ。哲学者。15歳で渡米、ハーヴァード大学でプラグマティズムを学ぶ。アナキスト容疑で逮捕されたが、留置場で論文を書きあげ卒業。交換船で帰国、海軍バタビア在勤武官府に軍属として勤務。戦後、渡辺慧、都留重人、丸山眞男、武谷三男、武田清子、鶴見和子と『思想の科学』を創刊。アメリカ哲学の紹介や大衆文化研究などのサークル活動を行う。京都大学、東京工業大学、同志社大学で教鞭をとる。60年安保改定に反対、市民グループ「声なき声の会」をつくる。65年、べ平連に参加。アメリカの脱走兵を支援する運動に加わる。70年、警官隊導入に反対して同志社大学教授を辞任。著書に『戦時期日本の精神史』(岩波書店、大佛次郎賞)、『夢野久作』(リブロポート、日本推理作家協会賞)など。94年度朝日賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)