• 本

日本中枢の崩壊

出版社名 講談社
出版年月 2011年5月
ISBNコード 978-4-06-217074-1
4-06-217074-4
税込価格 1,760円
頁数・縦 381P 20cm

内容詳細

要旨(情報工場提供)

東日本大震災や福島原発事故への対応、復興に向けた政策の遅れ、いっこうに好転しない経済状況等に関して、政治や行政への国民の不満が高まっている。とくに官僚の体質については、以前から批判が高まっていたが、ここにきて政治と行政がまとめてその機能不全を指摘されている。本書の著者・古賀茂明氏は、経済産業省で30年以上のキャリアを持ち、2008年からは国家公務員制度改革推進本部事務局審議官を務めた。官僚でありながら、公務員改革に積極的に取り組むとともに、マスメディア等で政府の公務員政策の問題点を指摘し改革の必要性を訴える。しかしそれらの行動が、守旧派の官僚上層部や政府に問題視され、2009年末から経産省「大臣官房付」という閑職ポストに追いやられる。本書は、自身をめぐる政府や上層部との攻防の一部始終を語るとともに、公務員の現状と、それを踏まえた改革の必要性を具体的に論じている。

(要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2011年7月29日])

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書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • 本当に日本の官僚はどうなっているのか。経産省の現役幹部が証言。売れています。今は政府を批判している時ではないが、震災以前からの危機が震災によって大きくあぶりだされたことも事実のようだ。

    (2014年1月17日)

  • 日本中枢の崩壊

    この本は震災前にほとんどが書き終えられていた。読めばわかる。日本の崩壊の危機が震災によって現実になったことを。公務員改革制度を訴え続ける著者の声に真剣に向かい合いたい。そう思う読者も少なくないだろう。いまだからこそ、国を政治を変えるべきだ。文句を言うだけでなく、実行に移すために何が必要なのかをこの本は教えてくれる。誰もが願っている政治矛盾を解決する手立てをこの本は教えてくれる。経済産業省の現役幹部でもある著者は、逃げずに、正々堂々を証言する。説得力にあふれる日本の将来への処方箋を、ひとりでも多くの人に読んでもらいたい。

    (2011年8月6日)

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商品内容

要旨

福島原発メルトダウンは必然だった…政府閉鎖すら起こる2013年の悪夢とは!?家族の生命を守るため、全日本人必読の書。「日本の裏支配者が誰か教えよう」。経産省の現役幹部が実名で証言。

目次

序章 福島原発事故の裏で
第1章 暗転した官僚人生
第2章 公務員制度改革の大逆流
第3章 霞が関の過ちを知った出張
第4章 役人たちが暴走する仕組み
第5章 民主党政権が躓いた場所
第6章 政治主導を実現する三つの組織
第7章 役人―その困った生態
第8章 官僚の政策が壊す日本
終章 起死回生の策

おすすめコメント

「日本の裏支配者が誰か教えよう」経産省の現役幹部が実名で証言!!福島原発メルトダウンは必然だった……政府閉鎖すら起こる2013年の悪夢とは!? 家族の生命を守るため、全日本人必読の書 経産省が握りつぶした「東電処理策」を巻末に全掲載 発電会社と送電会社を分離する発送電分離。このテーマについて本気で推進しようとした官僚が何人かいた。あるいは核燃料サイクルに反対しようとした若手官僚もいた。しかし、ことごとく厚い壁に跳ね返され、多くは経産省を去った。私も十数年前、発送電分離をパリのOECDで唱えたことがあるが、危うく日本に召喚されてクビになるところだった。その理由とは何だったのか――。――<「序章」より>

著者紹介

古賀 茂明 (コガ シゲアキ)  
1955年、東京都に生まれる。経済産業省大臣官房付。1980年、東京大学法学部を卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。大臣官房会計課法令審査委員、産業組織課長、OECDプリンシパル・アドミニストレーター、産業再生機構執行役員、経済産業政策課長、中小企業庁経営支援部長などを歴任。2008年、国家公務員制度改革推進本部事務局審議官に就任し、急進的な改革を次々と提議。2009年末に審議官を退任したあとも省益を超えた政策を発信し、公務員制度改革の必要性を訴え続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)