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おじさんはなぜ時代小説が好きか

集英社文庫 せ3−7

出版社名 集英社
出版年月 2010年7月
ISBNコード 978-4-08-746597-6
4-08-746597-7
税込価格 628円
頁数・縦 282P 16cm

商品内容

要旨

時代小説とは何か?司馬遼太郎、藤沢周平ら多くの作家が活躍し、名作が書かれた昭和。作品が舞台とする江戸時代。高度経済成長期の「会社」生活に一喜一憂した昭和のサラリーマン達が自らを仮託した下級武士達と、経済成長なきユートピアとしての「藩」。それぞれの時代と社会を詳細に読み解き、日本人にとって時代小説が持つ意味をわかりやすく語る。おじさんも歴女も目からウロコが落ちる必読書。

目次

第1章 「小僧」は神様を信じない―山本周五郎
第2章 吉川英治の『宮本武蔵』と「修養主義」
第3章 「戦後」を問いつづけた司馬遼太郎
第4章 「海坂藩」の原風景―藤沢周平
第5章 山田風太郎―その教養と奇想
第6章 「侠客」その孤影と集団の両像―長谷川伸、村上元三など
第7章 「おじさん」はなぜ時代小説が好きか―森鴎外ほか

出版社・メーカーコメント

司馬遼太郎や藤沢周平が目指したものとは? いつの時代も根強い人気の時代小説。日本人はなぜ時代小説を愛するのか? 近代日本文壇で果たした役割とは? 藤沢周平、司馬遼太郎らの名作を引きつつ説く、時代小説論考決定版!(解説/加藤陽子)

著者紹介

関川 夏央 (セキカワ ナツオ)  
1949年新潟県生まれ。上智大学中退。85年『海峡を越えたホームラン』で第7回講談社ノンフィクション賞、98年『「坊っちゃん」の時代』で第2回手塚治虫文化賞、2001年「人間と時代を捉えた幅広い創作活動」により第4回司馬遼太郎賞、03年『昭和が明るかった頃』で第19回講談社エッセイ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)