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教養の人類史 ヒトは何を考えてきたか?

文春新書 1431

出版社名 文藝春秋
出版年月 2023年10月
ISBNコード 978-4-16-661431-8
4-16-661431-2
税込価格 1,320円
頁数・縦 316P 18cm

商品内容

要旨

「知らないと恥ずかしい」から学ぶのではなく、「自分が知りたい」から学ぶ。そうして得られた教養は、人生に豊かさと深みを与えてくれる。本書では人類の誕生から現在までの歩みをふり返り、読者を壮大な“知の探究”へと誘う。初歩から始める教養入門。

目次

序章 知の巨人たちの求めたもの―立花隆、司馬遼太郎、井筒俊彦、松本清張らの知的遺産
第1章 人類の進化と心のルーツ
第2章 神話・宗教・文明の誕生
第3章 精神の革命―枢軸時代・哲学の発生
第4章 人類史の構造をとらえる試み
第5章 東アジア世界から見た日本の文化
第6章 東洋哲学の可能性―「無」と「空」と親鸞
第7章 現代史との対話―明治維新と戦後日本
第8章 人類史と二十一世紀の危機
第9章 人間性の回復へ―文学・芸術の役割

出版社・メーカーコメント

近頃、書店には「教養」についての本が溢れている。だが、そもそも教養とは何か。なぜ教養が必要なのか。教養はいかにして身につけるものなのか--。著者の水谷氏によると、1人の人間が生きていく上で必要な知識は2種類存在する。ひとつは実社会で生きていくために必要な知識。もうひとつは、1回きりの人生をより心豊かに、充実したものにしていくための知識だ。水谷氏は後者こそが教養だと説く。学びの対象は文学作品、美術、音楽、哲学、宗教などの人文系に留まらず、理系の学問や知識にまで広がっている。「知っていないと恥ずかしい」から学ぶのではなく、「自分が知りたい」から学ぶ。そうして得られた教養は、私たちの人生に精神的な豊かさと深みを与えてくれ、一生続く報酬であり財産となる。本書は読者をそうした”知の探究”に誘うための足掛かりを提供する。ヒトという種が現在のチンパンジーやボノボなどと共通の祖先から枝分かれした約700万年前から現在に至るまでの歩みを辿りながら、私たち人類が一体この地球に何を残してきたのか、何を考え、何を信じ、何をしてきたのかを振り返る。壮大な旅を手助けしてくれるのは、古今東西の”知の巨人”たちだ。国内からは内藤湖南、津田左右吉にはじまり、梅棹忠雄、中村元、丸山真男、松田壽男、見田宗介、柄谷行人、山極寿一、斎藤幸平。海外からはJ・S・ミル、マルクス・エンゲルスにはじまり、カミュ、エリアーデ、チョムスキー、ジュリアン・ジェインズ、W・J・オング、ユヴァル・ノア・ハラリ……。彼らの著作のエッセンスに触れつつ、人類が生み出してきた”知の全体像”を俯瞰する。短期大学で16年にわたり教養の講義を続けてきた筆者が、大学生や新社会人に向けて書き下ろした教養の入門書。

著者紹介

水沢 千秋 (ミズタニ チアキ)  
1962年、滋賀県大津市生まれ。龍谷大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得(国史学)。博士(文学)。堺女子短期大学副学長。日本古代史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)