書店レビュー
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料理の意味とその手立て
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- 本町文化堂 (和歌山県和歌山市)
料理がしたくなる一冊。料理家ウー・ウェンさんの『料理の意味とその手立て』は、もやしにお酢、塩と胡椒、油だけで作る「もやし炒め」の作り方からはじまります。本当にシンプルな料理でも、もやしのヒゲ根をとるという手間と、火入れの加減で立派なご馳走になるというのが、ウー・ウェンさんの教えです。
ただレシピを紹介するのではなく、例えば白菜なら「茎は炒めて、葉は鍋に。中国では茎は鍋に入れません。茎は水分が多いからスープの味を薄めてしまいます。」という風に、食材ごとに適した調理法とその理由を分かりやすい言葉で教えてくれる本書は、紹介されているレシピ以外の、様々な料理を作る際にも、大いに参考になるはずです。(2025年4月1日)
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商品内容
要旨 |
ウー・ウェンさんのレシピで料理を作ったことがありますか?レシピに必要な材料や調味料は驚くほど少なくて、手順もかんたん、時間もさほどかかりません。なのに、食べると細胞が芯から喜ぶような。からだに優しくしみるスープ、素材の味が力強い炒めもの、みずみずしい蒸し料理。小麦粉料理はすこし手間がかかりますが、覚えたら、一生の友となってくれることでしょう。塩の役割、油の温度の利用の仕方。炒めもの、煮もの、揚げもの、和えものなど調理方法それぞれの仕組み。シンプルなレシピを裏打ちするのは、すべて素材のおいしさを引き出すために考え抜かれた料理のセオリーでした。もやし炒めもきちんと作れば立派なごちそうになるのです。料理の仕組みを知って、日常の食事作りを負担なく、楽しく、合理的に。「料理は毎日のことで、からだを作ってくれるのは食事だけです。人生の一食を大切にしてください」 |
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目次 |
料理の仕組みを知る(塩のはなし |