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書きあぐねている人のための小説入門

出版社名 草思社
出版年月 2003年10月
ISBNコード 978-4-7942-1254-2
4-7942-1254-2
税込価格 1,540円
頁数・縦 218P 19cm

商品内容

要旨

小説を書くために本当に必要なことは?実作者が教える、必ず書けるようになる小説作法。

目次

1章 小説を書くということ―感じ、そして考えること
2章 小説の外側から―ジャズ、アフリカ文学、哲学…
3章 何を書くか?―テーマからの解放
4章 人間を書くということ―リアリティとは何か?
5章 風景を書く―文体の誕生
6章 ストーリーとは何か?―小説に流れる時間
7章 テクニックについて―小説を書き始めるためのいくつかの覚書

出版社
商品紹介

世にあまた小説の書き方の本はあれど、これこそ究極のマニュアル本。人気作家が親切に率直に自身の体験を交えて書いた小説への入門書。

おすすめコメント

数多くの新聞・雑誌書評で絶賛!!芥川賞作家が自らの小説修行や創作法を初めて明らかにし、小説家志望の読者向けにつづった“小説の書き方”。単なるエンタテイメントに終わらない本物の小説のための非マニュアル的マニュアル!

内容抜粋

本書「あとがき」より

本としていくら完成されていても、そんなのは「閉じられている」だけで、小説家が実際に生まれなければ「小説の書き方の本」にはならない。つまり、小説家が生まれることではじめてこの本は完成される。だからこの本は、読んでいるあいだに、読者がいままで考えたことがなかった(見えていなかった)新しい題材を発見して、書きたくなるように書いてある。 この本は完成する。 と、私はいまのうちから断言しておきたい。小説を書こうと思っている人たちの本当の気持ちが、変な風に抑え込まれているのが現状だからだ。既成の小説の書き方の本や創作講座の講師は、テクニックや形式のことばかり教えてしまうが、それを通じて「既成の小説」という最悪の枠を小説家志望者に押しつける結果になることに気がついていない。その著者や講師のほとんど全員は実作者ではないし、実作者であったとしても優れた実作者ではない。

著者紹介

保坂 和志 (ホサカ カズシ)  
1956年、山梨県生まれ。鎌倉で育つ。早稲田大学政経学部卒業。90年、『プレーンソング』でデビュー。93年、『草の上の朝食』で野間文芸新人賞。95年、『この人の閾(いき)』で芥川賞受賞。97年、『季節の記憶』で平林たい子文学賞、谷崎潤一郎賞を受賞。最新作『カンバセイション・ピース』(新潮社)が話題を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)