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東海道ふたり旅 道の文化史

出版社名 春秋社
出版年月 2019年1月
ISBNコード 978-4-393-44421-4
4-393-44421-3
税込価格 2,200円
頁数・縦 349P 20cm

商品内容

要旨

「東海道五十三次」を、美術ではなく“社会”として眺めると、日本人が見えてくる。文化、経済、歴史、技術、風俗。道をひたすら歩き、今につながる糸をたぐる文化考。

目次

日本橋―ふりだし
品川・川崎―三角技法
戸塚―茶屋の心得
藤沢―隠れ里
平塚―飛脚について
小田原―一九四五年八月一五日
箱根―やまの関所
三島・沼津―対比の技法
原―帯笑園のこと
蒲原―幻の雪景色〔ほか〕

おすすめコメント

「東海道五十三次」は風景画のみならず、人間の生態観察図としてもとびきり面白い。武士と庶民。飛脚や川越人足。旅人もいれば、その地に暮す者もいる。人間社会の制度がもたらした、理屈をこえた人々の反応、生活の知恵もまた描かれている。これらは現代人に何を教えてくれるのだろう。あしかけ約18年。著者は広重を水先案内に、ことあるごとに旅をつづけてきた。社会、経済、歴史から技術、芸能まで、あらゆる視野をもって道をみつめた珠玉の文化論。カラー図版多数。

著者紹介

池内 紀 (イケウチ オサム)  
1940年、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者・エッセイスト。著書に『ゲーテさんこんばんは』(桑原武夫学芸賞)、『海山のあいだ』(講談社エッセイ賞)、『恩地孝四郎』(読売文学賞)などがある。訳書に『カフカ小説全集』(日本翻訳文化賞)、ゲーテ『ファウスト』(毎日出版文化賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)