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対談 戦後・文学・現在

出版社名 而立書房
出版年月 2017年11月
ISBNコード 978-4-88059-402-6
4-88059-402-4
税込価格 2,530円
頁数・縦 382P 19cm

商品内容

要旨

文芸評論家・加藤典洋はときに著者よりも深く、鮮やかに文学作品を読み解く。その一方、デビュー作『アメリカの影』、代表作の一つ『敗戦後論』に見られるごとく、戦後日本の追究を自身の思想の足場として保持してもいる。この二つを両輪に、長年、徒手空拳のまま「現在」と向きあい、数々の魅力的な論考を発表してきた。本書では、この非凡な批評家の1999年以降、現在までの対談を精選。現代社会の見取り図を大胆に提示する見田宗介、また今は亡き吉本隆明との伯仲する対談など、時代に流されない、忖度なき思想家、同時代人との「生きた思考」のやりとりを収録した。

目次

1 人びとと生きる社会で(×田中優子―時代みつめて、今、求められているものは
×石内都―苦しみも花のように静かだ
×中原昌也―こんな時代、文学にできることって、なんだろう?
×古市憲寿―“終わらない戦後”とどう向き合うのか
×高橋源一郎―沈みかかった船の中で生き抜く方法
×佐野史郎―「ゴジラ」と「敗者の伝統」
×吉見俊哉―ゴジラと基地の戦後)
2 人びとの生きる世界で(×池田清彦―3・11以後をめぐって
×養老孟司―『身体の文学史』をめぐって
×見田宗介―現代社会論/比較社会学を再照射する
×見田宗介―吉本隆明を未来へつなぐ
×吉本隆明―世紀の終わりに
×吉本隆明―存在倫理について
×吉本隆明・×竹田青嗣・×橋爪大三郎―半世紀後の憲法)

著者紹介

加藤 典洋 (カトウ ノリヒロ)  
1948年山形県生まれ。文芸評論家。早稲田大学名誉教授。『敗戦後論』で第9回伊藤整文学賞受賞、『言語表現法講義』で第10回新潮学芸賞受賞、『小説の未来』と『テクストから遠く離れて』で第7回桑原武夫学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)