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中世の秘蹟 科学・女性・都市の興隆

出版社名 青土社
出版年月 2007年11月
ISBNコード 978-4-7917-6372-6
4-7917-6372-6
税込価格 3,520円
頁数・縦 483,9P 20cm

商品内容

要旨

ヨーロッパ中世は「暗黒」ではなかった。科学と人文精神を生み出した沸き立つ坩堝だった。いまだ異質のままだったユダヤ・キリスト教精神とグレコ・ローマン精神とが、その坩堝の中で混ぜ合わされ、新しい知と、女性への畏敬、そして美の感性が登場する―。都市と人物をたどり、歴史の「秘蹟」を描き出す、斬新・秀逸な中世論。いにしえの中世都市を巡り、偉人たちの活躍や思想をのぞき見る、万華鏡のような都市巡礼物語。

目次

前奏曲 理知の都アレクサンドリア―大いなる合流点
序 世界の十字路ローマ―ローマ人はいかにしてイタリア人になったか
1 閉ざされた園、ビンゲンとシャルトル―聖母信仰
2 愛の宮廷、アキテーヌとアッシジ―愛の追求
間奏曲 外の世界との遭遇―地中海、東洋、大西洋
3 天上のことを学ぶ大学、パリ―理性の称揚
4 地上のことを学ぶ大学、オックスフォード―錬金術師の探求
5 肉の礼拝堂、パドヴァ―画家の実験
6 光のドーム、フィレンツェ―詩人の夢
7 死の都ラヴェンナ―政治家の空虚さ
後奏曲 廃墟への嗜好―ダンテ風の瞑想

著者紹介

ケイヒル,トマス (ケイヒル,トマス)   Cahill,Thomas
ニューヨーク郊外ブロンクスの生まれ。コロンビア大学、フォーダム大学で学ぶ。ダブルデイ社で編集者をしたのち、執筆活動に入る。現在、第五作目となる「歴史の要シリーズ」を書き続けている。やはり作家である妻とふたりで、ニューヨークとローマの間を行き来して暮らしている
森 夏樹 (モリ ナツキ)  
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)