書店レビュー
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この小説に終始漂っている鼻腔について離れない湿った砂の匂い
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- すぐじ書店 (長野県長野市)
土・砂紹介シリーズ第2弾。今回は砂の女です。この小説に終始漂っている鼻腔について離れない湿った砂の匂いと海から吹いてくる磯の香りが混じった風の匂い、そして乳飲み子から漂ってくるあの匂い。まるで世にも奇妙な物語を見ている時の気持になりました。映画もぜひ見たいと思いe-honで探しましたがどうやら新品では既に出回っていない模様。残念。
(2010年1月22日)
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商品内容
要旨 |
砂丘へ昆虫採集に出かけた男が、砂穴の底に埋もれていく一軒家に閉じ込められる。考えつく限りの方法で脱出を試みる男。家を守るために、男を穴の中にひきとめておこうとする女。そして、穴の上から男の逃亡を妨害し、二人の生活を眺める部落の人々。ドキュメンタルな手法、サスペンスあふれる展開のなかに、人間存在の象徴的な姿を追求した書き下ろし長編。20数ヶ国語に翻訳された名作。 |
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おすすめコメント
来る日も来る日も砂・砂・砂……。 砂丘へ昆虫採集に出かけた男が、砂穴の底に埋もれていく一軒家に閉じ込められる。考えつく限りの方法で脱出を試みる男。家を守るために、男を穴の中にひきとめておこうとする女。そして、穴の上から男の逃亡を妨害し、二人の生活を眺める村の人々。ドキュメンタルな手法、サスペンスあふれる展開のうちに、人間存在の極限の姿を追求した長編。20数ヶ国語に翻訳されている。読売文学賞受賞作。