• 本

日本のいちばん長い日

決定版

文春文庫 は8−15

出版社名 文藝春秋
出版年月 2006年7月
ISBNコード 978-4-16-748315-9
4-16-748315-7
税込価格 770円
頁数・縦 371P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 東京堂書店 神田神保町店より

    1945年8月14日から15日の玉音放送までの、日本人にとって運命の24時間を時系列に沿って追う本書。完全なる再現とは言えないかもしれませんが、著者が取材を重ねて書き上げた紛れもないノンフィクションであり、圧倒的な緊迫感が張りつめています。歴史の中の一日が刻まれる瞬間、8月に読むべき一冊です。

    (2012年8月10日)

商品内容

要旨

昭和二十年八月六日、広島に原爆投下、そして、ソ連軍の満州侵略と、最早日本の命運は尽きた…。しかるに日本政府は、徹底抗戦を叫ぶ陸軍に引きずられ、先に出されたポツダム宣言に対し判断を決められない。八月十五日をめぐる二十四時間を、綿密な取材と証言を基に再現する、史上最も長い一日を活写したノンフィクション。

目次

十四日正午‐午後一時―“わが屍を越えてゆけ”阿南陸相はいった
午後一時‐二時―“録音放送にきまった”下村総裁はいった
午後二時‐三時―“軍は自分が責任をもってまとめる”米内海相はいった
午後三時‐四時―“永田鉄山の二の舞いだぞ”田中軍司令官はいった
午後四時‐五時―“どうせ明日は死ぬ身だ”井田中佐はいった
午後五時‐六時―“近衛師団に不穏の計画があるが”近衛公爵はいった
午後六時‐七時―“時が時だから自重せねばいかん”蓮沼武官長はいった
午後七時‐八時―“軍の決定になんら裏はない”荒尾軍事課長はいった
午後八時‐九時―“小官は断固抗戦を継続する”小園司令はいった
午後九時‐十時―“師団命令を書いてくれ”芳賀連隊長はいった
午後十時‐十一時―“斬る覚悟でなければ成功しない”畑中少佐はいった
午後十一時‐十二時―“とにかく無事にすべては終った”東郷外相はいった
十五日零時‐午前一時―“それでも貴様たちは男か”佐々木大尉はいった

おすすめコメント

昭和20年8月14日正午から24時間の内に起きた出来事を埋もれていた資料をもとに再現。画期的ノンフィクション待望の文庫化。 昭和20年8月6日、広島に原爆投下、そして、ソ連軍の満州侵略と、最早日本の命運は尽きた……。しかるに日本政府は、徹底抗戦を叫ぶ陸軍に引きずられ、先に出されたポツダム宣言に対し判断を決められない。8月15日をめぐる24時間を、綿密な取材と証言を基に再現する、史上最も長い1日を活写したノンフィクション。

著者紹介

半藤 一利 (ハンドウ カズトシ)  
昭和5(1930)年、東京に生れる。作家。28年、東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役、同社顧問などを歴任。平成5(1993)年「漱石先生ぞな、もし」で新田次郎文学賞、平成10年「ノモンハンの夏」で山本七平賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)