1964東京五輪ユニフォームの謎 消された歴史と太陽の赤
光文社新書 1001
出版社名 | 光文社 |
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出版年月 | 2019年4月 |
ISBNコード |
978-4-334-04408-4
(4-334-04408-5) |
税込価格 | 968円 |
頁数・縦 | 283P 図版16P 18cm |
商品内容
要旨 |
お揃いの真っ赤なブレザーと白のスラックスで行進をする日本選手団の姿は、一九六四年の東京オリンピックの象徴的場面の一つとして、世代を超え、今でも、広く知られている。この「日の丸カラー」の開会式用ユニフォームは誰がどのような思いを込めてデザインしたものだったろうか?本書では、書き変えられ、忘れ去られてきたこのユニフォーム誕生の歴史を豊富な史料と取材に基づいて紐解いてゆく。さらに、日本の開会式用ユニフォームのその後の変遷にも光をあて、「日の丸カラー」の継承、迷走、回帰の詳細を多面的に掘り下げていく。二〇二〇年に迫った二回目の東京オリンピックを見据えながら。 |
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目次 |
前史―戦前の開会式用ユニフォーム |
おすすめコメント
1964年の東京オリンピック、開会式で行進する日本選手団の真紅のブレザーは多くの人の目に焼き付いているだろう。しかし、このデザイナーを知る人は、どれだけいるだろうか? おそらく多くの人は某著名デザイナーの名前を思い浮かべるに違いないが、その人物がタッチしていないことは明らかになっている。真のデザイナーは、現在ほぼ無名のテイラーだった。なぜこのようなすり替えが起こったのか? 気鋭の服飾史家が、膨大な資料と取材を基に、このデザイナーすり替え問題の謎を解くとともに、歴史史料の取り扱いや解釈の問題へと踏み込んでいく、異色の近現代史読み物。