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喪失学 「ロス後」をどう生きるか?

光文社新書 1013

出版社名 光文社
出版年月 2019年6月
ISBNコード 978-4-334-04419-0
4-334-04419-0
税込価格 858円
頁数・縦 220P 18cm

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要旨

家族や友人、ペットとの死別、配偶者・パートナーとの離別、大事なモノをなくす、慣れた生活環境や職場、そして「若さ」を失う――人生は実にさまざまな「喪失」に満ちている。それらは心に大きな負担をかけ、ネガティブな行動に結びつきやすい。自身や周りの人は、どのように対処するべきなのだろうか。本書では、近親者との死別など、心身に深い影響を与えるさまざまな「喪失」体験を分析。死生学や心理学の理論、親しい人や大切な人の死に際しての「悲嘆」に対処する「グリーフケア」の実践による知見を多数紹介しながら、人や社会が「喪失」にどう向き合うべきかを論じている。喪失は個別的かつ主観的であり、同程度に深刻な事態に対しても、その受け止め方、心身への影響は人によって大きく異なるが、悲しみや苦しさから「立ち直る」ではなく、「適応する」のが重要であると説く。著者は関西学院大学人間福祉学部人間科学科教授で、専門は死生学、悲嘆学。病院や葬儀社、行政などと連携してグリーフケアの実践活動も行っている。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2019年08月6日]

商品内容

要旨

喪失のある人生は必ずしも不幸ではない。パートナーロス、母ロス、父ロス、ペットロス、安室ロス…死生学、グリーフケアの知見に基づく「心の穴」との向き合い方。

目次

序章 人生は失うことばかり
第1章 喪失とは何か
第2章 喪失がもたらす影響
第3章 喪失と向き合うために必要なこと
第4章 「そのあと」をどう生きるか?
第5章 喪失に備える
第6章 自分の喪失を振り返る

おすすめコメント

人生は喪失(ロス)の積み重ねである。家族、友人、自分の命、ペット、健康、あまちゃん…私たちは様々なものを失い得る。喪失後の空虚感、来るべき喪失への不安とともに生きざるを得ないならば、何かいい知恵はないものか? 精神分析・心理学の豊富な知見から、ホスピスや葬儀社、グリーフケア(悲嘆ケア)などの実践例、そして自分の過去の喪失体験を振り返って言語化するワークも盛り込み、ここに「喪失学」を立ち上げる。

著者紹介

坂口 幸弘 (サカグチ ユキヒロ)  
1973年大阪府生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了、博士(人間科学)。現在、関西学院大学人間福祉学部人間科学科教授。専門は死生学、悲嘆学。死別後の悲嘆とグリーフケアをテーマに、主に心理学的な観点から研究・教育に携わる一方で、病院や葬儀社、行政などと連携してグリーフケアの実践活動も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)