• 本

名探偵のままでいて

出版社名 宝島社
出版年月 2023年1月
ISBNコード 978-4-299-03763-3
4-299-03763-4
税込価格 1,540円
頁数・縦 345P 19cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 名探偵のままでいて

    栄えある「このミステリーがすごい!」大賞受賞作。マニアックな本格ミステリーにして、ヒューマンな探偵ミステリーなところが大きな魅力。ベテラン放送作家ならではの会話の小気味良さが秀逸だ。ぐいぐいと読ませて引き込むパワーを感じる。古典作品への入れ込みようも感じとられ、ミステリ読みの興味をくすぐる。早くも小説家としての次回作への期待が大いにふくらむ。

    (2023年3月14日)

商品内容

文学賞情報

2022年 第21回 『このミステリーがすごい!』大賞受賞

要旨

かつて小学校の校長だった切れ者の祖父は、七十一歳となった現在、幻視や記憶障害といった症状の現れるレビー小体型認知症を患い、介護を受けながら暮らしていた。しかし、孫娘の楓が身の回りで生じた謎について話して聞かせると、祖父の知性は生き生きと働きを取り戻すのだった!そんな中、やがて楓の人生に関わる重大な事件が…。2023年第21回『このミステリーがすごい!』大賞大賞受賞作。

出版社・メーカーコメント

第21回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作 「認知症の老人」が「名探偵」たりうるのか? 孫娘の持ち込む様々な「謎」に挑む老人。 日々の出来事の果てにある真相とは――? 認知症の祖父が安楽椅子探偵となり、不可能犯罪に対する名推理を披露する連作ミステリー! <最終選考委員選評> ●レビー小体型認知症を患う老人が安楽椅子探偵をつとめる日常の謎系の本格ミステリー連作。ラストがきれいに決まっている。 (大森望/翻訳家・書評家) ●マニア心をそそられる趣向が凝らされており、古典作品へのオマージュも好印象。ディーヴァーのリンカーン・ライムのヴァリエーションのようだ。 (香山二三郎/コラムニスト) ●キャラクターが非常に魅力的。彼らの会話がとっても楽しい! 全体を通しての空気感、安定感が秀逸でした。魅力的な物語を書き続けていける方だと確信しました。 (瀧井朝世/ライター) <あらすじ> かつて小学校の校長だった切れ者の祖父は、七十一歳となった現在、幻視や記憶障害といった症状の現れるレビー小体型認知症を患い、介護を受けながら暮らしていた。 しかし、小学校教師である孫娘の楓が、身の回りで生じた謎について話して聞かせると、祖父の知性は生き生きと働きを取り戻すのだった!  そんな中、やがて楓の人生に関わる重大な事件が……。

著者紹介

小西 マサテル (コニシ マサテル)  
1965年生まれ。香川県高松市出身。明治大学在学中より放送作家として活躍。第21回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、本作にてデビュー。2022年現在、ラジオ番組や単独ライブなどのメイン構成を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)