• 本

青瓜不動 三島屋変調百物語九之続

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2023年7月
ISBNコード 978-4-04-112160-3
4-04-112160-4
税込価格 2,090円
頁数・縦 458P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 青瓜不動 三島屋変調百物語九之続

    宮部みゆきライフワーク三島屋変調百物語シリーズの最新刊。江戸の神田を舞台に、切なさや人情たっぷりの表題作「青瓜不動」など、どれも読みごたえ十分の4篇からなる。宮部作品の時代ものの魅了はどっぷりつかれる臨場感。あたかも作者自身がタイムトリップして書いているようで、瞬時に読者を引きずり込んでいってしまう。加えて随所に挿しこまれた墨絵が一層に異世界へと誘う。百物語とうたっているからまだまだ楽しみを続けてくれるだろう。

    (2023年8月20日)

商品内容

要旨

宮部みゆきのライフワーク、江戸怪談!行く当てのない女たちのため土から生まれた不動明王。悲劇に見舞われた少女の執念が生んだ、家族を守る人形。描きたいものを自在に描かせてくれる不思議な筆とその代償。そして、人ならざる者たちの里で育った男が語る故郷の物語。恐ろしくもあたたかい百物語に背中を押され、決意を固める富次郎、母になるおちかそれぞれが岐路を迎える。

出版社・メーカーコメント

おちか、ついに母となる。宮部みゆきのライフワーク、待望の第九弾!江戸は神田、三島屋で行われている変わり百物語。おちかの出産がいよいよ近づく中、三島屋にやってきたいねという女性。彼女が背負う「うりんぼ様」という仏様がおちかの出産を守ってくれるといねは語るが−−。

著者紹介

宮部 みゆき (ミヤベ ミユキ)  
1960年東京生まれ。87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞長編部門、同年『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞、93年『火車』で山本周五郎賞、97年『蒲生邸事件』で日本SF大賞、99年『理由』で直木賞、2001年『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞、02年に同書で司馬遼太郎賞、07年『名もなき毒』で吉川英治文学賞、08年英訳版『BRAVE STORY』でThe Batchelder Award、22年菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)