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記憶の歳時記

出版社名 ホーム社
出版年月 2023年10月
ISBNコード 978-4-8342-5377-1
4-8342-5377-5
税込価格 1,980円
頁数・縦 234P 19cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 記憶の歳時記

    「天使の卵ーエンジェルス・エッグー」で鮮烈デビューを放った村山由佳が30周年の節目を迎えた。直木賞をひっさげ、今なおドキドキさせる小説を書き続ける作者の記念碑的エッセイ。季節の移ろいを盛り込みながら家族のことやら猫のことやらを紡ぐ12の想い。記憶のかけらを巧みに出し入れしながら、作家の今を語る。締めくくりにある編集者の注文にこたえたという掌編小説は実に趣深い。さらなる円熟味を増した小説が待っている気がする。

    (2023年11月19日)

商品内容

要旨

想い出をひもとくと、人生の味わいはぐっと深まる。12の季節をめぐる記憶に引き出され、初めて明かすほんとうの想い。

目次

卯月 想い出の手触り
皐月 五月病と、ある嘘の風景
水無月 いつかなくしたもの
文月 誕生日の攻防
葉月 スイカの皮と、いつかの旅
長月 モノの縁
神無月 憧れの割烹着
霜月 お米の国の人だもの
師走 祈りの木
睦月 真冬の阿呆
如月 マンマンデーの娘
弥生 春にゆく
掌編小説 我が家の言いぶん

出版社・メーカーコメント

村山由佳デビュー30周年 記念碑的エッセイ12の季節をめぐる記憶に引き出され、初めて明かすほんとうの想い。【内容】想い出をひもとくと、人生の味わいはぐっと深まる。デビュー作『天使の卵』がベストセラーとなり、南房総・鴨川でのゆたかな自給自足生活。出奔そして離婚、東京での綱渡りの日々。常識はずれな軽井沢の家で新たな生活、3度目の結婚−−。そんな村山由佳の大胆な生きざまと、作家としての30年を支えてきたものとは? 季節・猫・モノをキーワードにひもとく、極彩色の記憶たち。人気作家になって抱えた葛藤、編集者との関係、20年隠してきたある猫の秘密、過去の恋愛の数々など、初めて明かすエピソードも満載。年若いあなたの肩を「案外、大丈夫よ」とやさしくたたき、人生後半戦のあなたに「この先が楽しみ」と思わせてくれる、滋味あふれるエッセイ集。・特別書き下ろし掌編小説16ページ収録!・軽井沢暮らしや愛猫たちの写真も満載!・貴重な著者直筆コメント多数収録!【著者】村山由佳(むらやま・ゆか)1964年東京都生まれ。立教大学卒業。93年『天使の卵−エンジェルス・エッグ−』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞、09年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞、21年『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞を受賞。『猫がいなけりゃ息もできない』『命とられるわけじゃない』『星屑』『ある愛の寓話』『Row&Row』など著書多数。

著者紹介

村山 由佳 (ムラヤマ ユカ)  
1964年東京都生まれ。立教大学卒業。93年『天使の卵―エンジェルス・エッグ―』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞、09年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞、21年『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)