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野矢哲学に挑む 批判と応答

出版社名 岩波書店
出版年月 2024年5月
ISBNコード 978-4-00-001829-6
4-00-001829-9
税込価格 6,050円
頁数・縦 318P 22cm

商品内容

要旨

心とは、意味とは何か。野矢哲学に対して9人の気鋭の哲学者が全力で批判を試みる。野矢はそれを真正面から受け止め、ある部分は彼らが自分より先に進んだことを認め、ある部分は批判を受けてさらに自らの哲学を深める。また、野矢哲学の現在位置を示す野矢茂樹自身による論考も収録。

目次

解説1 眺望論と相貌論
解説2 ウィトゲンシュタインと野矢哲学
第1章 物語のポリフォニー
第2章 世界には何があるのか―相貌なき対象の必要性
第3章 どこでもないところからの眺めは必要か―有視点把握と無視点把握の関係
第4章 「物語」としての知覚論―意識の繭に閉じ込められた生き方はありうるか
第5章 自由の可能性―場と相貌の二元論から考える
第6章 意味するという事実のありか―根元的規約主義を批判する
第7章 意図はどこにあるのか―「内と外」の比喩のゆくえ
第8章 「論理の他者」という謎
第9章 規則のパラドクスを解決する―相貌の自己知に訴えるアプローチ
思考不可能なものは存在するか

出版社・メーカーコメント

現代の日本を代表する哲学者の一人である野矢茂樹は、知覚、意味、他者、そして心など、さまざまな難問に向き合い、みずからの言葉で考えつづけてきた。その思索に九人の気鋭の哲学者が挑み、議論の弱点・難点を論じ、批判を繰り出す。野矢もそれを受けて応答、言葉と言葉の真剣勝負がはじまる。最前線で繰り広げられた対話の記録。

著者紹介

金杉 武司 (カナスギ タケシ)  
1972年生。國學院大學文学部教授。専門は分析哲学、心の哲学、メタ倫理学
塩野 直之 (シオノ ナオユキ)  
1971年生。東京大学大学院総合文化研究科博士課程満期退学。現在、東邦大学理学部准教授
〓村 夏輝 (タカムラ ナツキ)  
1972年生。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、埼玉県立大学保健医療福祉学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)