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大阪・関西万博「失敗」の本質

ちくま新書 1808

出版社名 筑摩書房
出版年月 2024年8月
ISBNコード 978-4-480-07641-0
4-480-07641-7
税込価格 990円
頁数・縦 254P 18cm

商品内容

要旨

遅々として進まないパビリオン建設。肩透かしを食らう機運醸成。理念なき中、喧伝される経済効果。夢洲の開発にかける維新の思惑。過去の成功体験に引きずられながら、詰めが甘いまま進行してしまった大阪・関西万博。現状のまま開催されれば、「成功」とは到底言えないだろう。なぜこうした事態に陥ったのか。その真相を深掘りする。

目次

第1章 維新「政官一体」体制が覆い隠すリスク―万博と政治(「歓喜の夜」から一転、次々と噴き出す課題
夢洲は本当に「負の遺産」なのか ほか)
第2章 都市の孤島「夢洲」という悪夢の選択―万博と建築(日本の万博出展史に見る海外パビリオンの重要性
建設遅れは参加国ではなく開催国の責任 ほか)
第3章 「電通・吉本」依存が招いた混乱と迷走―万博とメディア(東京五輪談合事件の衝撃と余波
電通が牽引した戦後の博覧会60年史 ほか)
第4章 検証「経済効果3兆円」の実態と問題点―万博と経済(万博コスト増への反論が持ち出される「経済効果」
そもそも経済波及効果とは何か―短期と中長期の二面から ほか)
第5章 大阪の「成功体験」と「失敗の記憶」―万博と都市(博覧会の成功、湾岸開発の失敗、カジノの未来
博覧会都市の始まり「第五回内国勧業博覧会」 ほか)

出版社・メーカーコメント

理念がない、仕切り屋もいない、工事も進まない。なぜこんな事態のまま万博が進んでしまったのか? 政治・建築・広告・財政・歴史の観点から専門家が迫る。

著者紹介

松本 創 (マツモト ハジム)  
1970年生まれ。ノンフィクションライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)