逆転した日本史 聖徳太子、坂本龍馬、鎖国が教科書から消える
扶桑社文庫 か14−6
出版社名 | 扶桑社 |
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出版年月 | 2024年9月 |
ISBNコード |
978-4-594-09858-2
(4-594-09858-4) |
税込価格 | 1,045円 |
頁数・縦 | 239P 16cm |
商品内容
要旨 |
最新の研究により、じつは歴史教科書は改訂されるたびに、多くの歴史用語が消滅したり、意味が逆転したりしている。例えば、戦国時代の始まりは「応仁の乱」ではなく、耳なじみのない「享徳の乱」とされている。また、江戸時代には「士農工商」という身分制度はなかったし、「鎖国」という言葉はもう高校の歴史教科書には登場しない。とくに大きく変わったのは縄文時代の記述だ。元高校の歴史教師だった人気歴史研究家の河合敦先生が、教科書の変化と最新の日本史を紹介する。 |
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目次 |
1章 こんなに変わった日本史の教科書 |
出版社・メーカーコメント
★鎌倉幕府の始まりは、イイクニ(1192)でもイイハコ(1185)でもない。「漢委奴国王」の金印は偽物だった?生類憐みの令を出した将軍綱吉はじつは名君だった。教科書変貌でひもとく、大人は知らない日本史新説!「縄文人たちは竪穴式住居に住んで、狩猟生活をしていた」「聖徳太子は推古天皇の摂政として新しい国づくりを行った」「1192年、鎌倉幕府が開かれた」 学生の頃、歴史の授業で習った記憶があるだろう。しかし、新しい発見や歴史研究により、歴史も日々更新され「進化」している。例えば、冠位十二階の制や憲法十七条を定めた飛鳥時代のヒーロー・聖徳太子も、少し前の教科書では「推古天皇の改革に協力した」と脇役として書かれ、研究者の間ではその存在すら疑問視されていたが、最新の研究では再評価されるようになっている。「イイクニ」として語呂合わせで覚えた鎌倉幕府については、全国に守護・地頭を置いて武家政権を獲得したのが1185年、1192年は源頼朝が征夷大将軍になった年であり、いつ鎌倉幕府が成立したかについては諸説あっていまだに定説がない。教科書でも2段階にわけて紹介している。また、源頼朝として教科書に載っていた肖像画は、本人ではないとの説が強くなり教科書からは姿を消した。江戸時代は「鎖国」といわれるが、付き合いをやめたのはスペイン 、ポルトガルだけで、オランダや中国、朝鮮とはそのまま莫大な取引きを続けていた。本書では、高校教師歴27年、「世界一受けたい授業」でもおなじみ河合敦先生による、教科書を切り口にした歴史の新説や、教科書では紹介されない不都合な日本史などを紹 介する。あなたの知っている「歴史」はもう古いかも! ?