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メアリ・シェリー 『フランケンシュタイン』から〈共感の共同体〉へ

出版社名 白水社
出版年月 2024年12月
ISBNコード 978-4-560-09144-9
4-560-09144-7
税込価格 2,420円
頁数・縦 202,22P 19cm

商品内容

要旨

急進派思想家のW・ゴドウィンとフェミニズムの先駆者と呼ばれるM・ウルストンクラフトという時代の先端を行く両親のもとに生まれ、自由奔放な詩人パーシーを情熱的に愛したメアリ・シェリー。のちに代表作となるのが、18歳のときに自らの悲運を投影して書いたとも思えるゴシック小説『フランケンシュタイン』である。本書は、メアリ・シェリーの作品や著作を丹念に論じることで、小説家としての独創性、政治思想家としての真摯な態度、母ウルストンクラフトから受けた影響など、彼女の作品論と波乱に満ちた生涯を見事に融合させた小伝である。

目次

第1章 遺産
第2章 ゴシックの叛逆
第3章 『フランケンシュタイン』
第4章 初期の女性の語り手―『フランス、スイス、ドイツ、オランダの一地域をめぐる六週間の旅行記』、『マチルダ』(一八一七〜一八二一年)
第5章 『ヴァルパーガ』、『最後のひとり』、『パーキン・ウォーベックの運命』、そして新たな『フランケンシュタイン』(一八二一〜一八三一年)
第6章 最後の仕事、一八三五〜一八四四年

出版社・メーカーコメント

『フランケンシュタイン』を書いた16歳の少女−−メアリ・シェリーはなぜ忘却されたのか。怪物の影に隠れた激動の人生を丹念に辿る。

著者紹介

ゴードン,シャーロット (ゴードン,シャーロット)   Gordon,Charlotte
1962年、米ミズーリ州セントルイス生まれ。米ハーヴァード大学卒、ボストン大学Ph.D。現在、米エンディコット大学栄誉教授、作家でもある。本訳書以外の主な著作に、Romantic Outlaws:The Extraordinary Lives of Mary Wollstonecraft and Mary Shelley(New York:Random House,2015.全米批評家協会賞“ノンフィクション部門”受賞)などがある
小川 公代 (オガワ キミヨ)  
1972年生まれ。ケンブリッジ大学政治社会学部卒、大阪大学文学部修士課程修了、グラスゴー大学文学部博士課程修了(Ph.D)。現在、上智大学外国語学部英語学科教授。専門は、ロマン主義文学および医学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)