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臓器ブローカー すがる患者をむさぼり喰う業者たち

幻冬舎新書 た−26−1

出版社名 幻冬舎
出版年月 2025年3月
ISBNコード 978-4-344-98762-3
4-344-98762-4
税込価格 1,100円
頁数・縦 310P 18cm

商品内容

要旨

治らぬ病を抱え、臓器移植の道を探る患者は多い。しかし移植用臓器は世界的に不足し、殊に日本ではまったく足りていない。例えば腎臓は国内で希望しても15年待ち。その間に多くの患者が死に至る。いきおい患者は海外渡航移植の斡旋業者に接触。が、それは世界中ほぼ全面禁止の臓器売買である確率がきわめて高い。手術は衛生状態さえ保証されず杜撰で、結果は一か八か。貧しい国々の臓器を求め彷徨う患者と、数千万円を要求する業者。背後には国際組織。そんな中、逮捕された業者・菊池仁達は悪魔の手先か、患者たちの英雄か―。

目次

プロローグ みせしめ逮捕
第1章 天津市第一中央病院臓器移植センター
第2章 渡航移植患者
第3章 立件不可能
第4章 コロナ
第5章 移植難民
第6章 集魚灯
第7章 パキスタン・ルート
第8章 国際組織
第9章 渡航移植は犯罪か
第10章 告発の行方
第11章 疑惑
第12章 歪んだ移植医療

出版社・メーカーコメント

移植臓器は、腎臓・心臓・肺・肝臓・膵臓・小腸etc.治らぬ病を抱え、臓器移植の道を探る患者は多い。しかし移植用臓器は世界的に不足し、殊に日本ではまったく足りない。例えば腎臓は国内で希望しても15年待ち。その間に多くの患者が死に至る。いきおい患者は海外渡航移植の斡旋業者に接触。が、それは世界中ほぼ全面的禁止の臓器売買である確率がきわめて高い。手術は衛生状態さえ保証されず杜撰で、結果は一か八か。貧しい国々の臓器を求め彷徨う患者と、数千万円を要求する業者。背後には国際組織。そんな中、逮捕された業者・菊池仁達は悪魔の手先か、それとも患者たちの英雄か−−。

著者紹介

高橋 幸春 (タカハシ ユキハル)  
1950年、埼玉県生まれ。ノンフィクション作家、小説家。早稲田大学を卒業後、ブラジルへ移住。1975年から三年間、サンパウロで発行されている邦字新聞「パウリスタ新聞」(現・ブラジル日報)の記者を務める。帰国後、高橋幸春のペンネームでノンフィクションを執筆。2000年からは麻野涼名義で小説も手がける。ノンフィクションに『カリブ海の「楽園」』(潮ノンフィクション賞受賞)、『蒼氓の大地』(講談社ノンフィクション賞受賞)、小説に『天皇の船』(江戸川乱歩賞候補「大河の殺意」を改題)、『国籍不明』(大藪春彦賞候補)、ドラマ化された『死の臓器』などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)